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エロキサチンベースの化学療法は、胃癌の治療成功期間を延長させる

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エロキサチンベースの化学療法は、胃癌の治療成功期間を延長させる

キャンサーコンサルタンツ
2006年7月

多施設ランダム化第3相臨床試験の結果によると、エロキサチン(オキサリプラチン)ベースの化学療法は、プラチノール (シスプラチン)ベースのステージⅢ-IVの胃癌に対する化学療法と比較して、奏効率が向上し、治療成功期間が延長すると示された。これらの結果は、第42回米国臨床腫瘍学会(ASCO)の年次総会の最新抄録として報告された。

 

ほとんどの胃癌は、基礎療法として併用化学療法が残されている末期で診断されることが多い。プラチノールと5-フルオロウラシル(5-FU)の併用が胃癌の標準治療であるが、この治療法の長期有効性は期待に反し、重篤な毒性につながる傾向がある。

 

局所進行性または転移性の胃癌もしくは食道胃接合部腺癌に対し、5-FUにエロキサチンを組み合わせた併用療法と、プラチノール/5-FU療法を比較するために多施設共同の第3相臨床試験が近年行われた。患者は、エロキサチン(1、15、29日目に85mg/m2を静注)、5-FU(2週毎に2600mg/m2を24時間投与)、ロイコボリン(2週毎に200mg/m2) を57日間サイクルで行うFLO治療群(n=112)、あるいはプラチノール(1、15、29日目に50mg/m2)、5-FU(毎週2000mg/m2を24時間投与)、ロイコボリン(毎週200mg/m2)を50日間サイクルで行うFLP治療群(n=108)に無作為にわけられ、治療を受けた。両治療群で患者の約80%に胃癌がみられ、70%はあらたに診断された。6週ごとに効果が評価された。

 

結果は次のとおりである。

 

全奏効率はFLO治療群では38%、FLP治療群では27%であった。
病勢進行が認められたのはFLP治療群の患者で30%であったが、FLO治療群では15%であった。
治療成功期間の中央値はFLP治療群では3.1ヶ月であったが、FLO治療群では5.3ヶ月であった(p=0.029)。
無進行生存期間の中央値はFLP治療群では3.8ヶ月であったが、FLO治療群では5.7ヶ月であった(p=0.081)。
FLP療法と比較してFLO療法では神経毒性を除き、毒性は極めて低かった。

 

研究者らは、進行性胃癌の治療において、エロキサチン/5-FU/ロイコボリン療法はプラチノール/5-FU/ロイコボリン療法と比較し、効果が極めて向上し、毒性が低いと結論付けた。今後追跡を行うことで、こうした治療法の長期的成果が明らかになるだろう。

 

参考資料

Al-Batran SE, Hartmann JT, Probst S. A randomized phase III trial in patients with advanced adenocarcinoma of the stomach receiving first-line chemotherapy with fluorouracil, leucovorine and oxaliplatin (FLO) versus fluorouracil, leucovorine and cisplatin (FLP). Proceedings of the 42nd annual meeting of the American Society of Clinical Oncology. Atlanta, Ga. June 2006; Abstract # LBA4016.

 



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翻訳RIS

監修真庭 理香(薬学)

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