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再発精巣癌が大量療法と幹細胞移植によって治癒の可能性

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再発精巣癌が大量療法と幹細胞移植によって治癒の可能性

キャンサーコンサルタンツ
2007年7月

インディアナ大学の研究者が、第一選択治療がうまくいかなかった転移性の精巣腫瘍の患者に対するタンデム式の自己の幹細胞移植で4年生存率が70%になると報告した。この研究の詳細は2007年7月26日発行のNew England Journal of Medicine誌によって明らかになった。

 

転移性胚細胞腫瘍の患者の最初の治療は成功する可能性が高く、非セミノーマ胚細胞腫瘍の70~80%の患者は治癒する。しかし少数の患者は持続する反応が得られず、何人かは最初の導入治療に抵抗性である。Platinol(シスプラチン)ベースの化学療法のあとで胚細胞腫瘍が進行した患者は、他の種類の化学療法を必要とする。現在使用できる化学療法はシスプラチンベースの化学療法後に持続又は再発する患者の約25%において長期の完全寛解をもたらしうる。最初の化学療法で完全寛解となった患者、再発時に広範囲な病変のない患者に対して、最も良好な結果がでる。場合によっては、非完全寛解者が手術により完全寛解者に変わりうる。再発した胚細胞腫瘍患者のためのサルベージ療法としての化学療法レジメン作成の進歩に関わらず、根本的な治癒率は低い。

 

インディアナ大学の研究者は1996年から2004年の間のシスプラチンベースの化学療法を受けた後進行した184人の再発性精巣腫瘍の患者の結果を見直した。この研究のうち173人の患者が大量のカルボプラチンとエトポシドを投与の後、自己の幹細胞投与をする治療をタンデムコースで受け、11人が単回移植を受けた。135人が二次治療としてうけ、49人が第三次もしくはその後の治療として受けた。この研究のうち49人は最初のプラチナベースの化学療法に反応しなかった。次の結果は大量療法と幹細胞移植の後の4年間のフォローアップによるものである。

・全体の63%の患者は無再発であった。
・前治療が一つの患者では無病率は70%であり、それに対して2つ以上の前治療のある患者では45%であった。
・3人の患者は治療に関連した合併症で死亡した。

 

これらは患者を3つのリスクグループに分類することによっても評価されている。

・低リスクグループは全生存率は80%以上であった
・中程度リスクグループは全生存率は60%以上であった
・高リスクグループは全生存率は40%以下であった

 

研究者は転移性の精巣腫瘍の患者で最初の治療後再発した患者は自己の幹細胞のサポートの下、タンデム式の大量療法により、治癒する可能性があるかもしれないと結論した。

 

コメント

これらは睾丸腫瘍の治療方法を変えるであろうとてもすばらしいデータである。

 

参考文献

Einhorn L, Williams S, Chamness a et al. High-dose chemotherapy and stem-cell rescue for metastatic germ-cell tumors. New England journal of Medicine. 2007; 357:340-348.

 

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翻訳Tomomi

監修林 正樹(血液・腫瘍医)

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