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サリドマイドとレナリドマイドは転移性腎細胞癌の一次治療に有効

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サリドマイドとレナリドマイドは転移性腎細胞癌の一次治療に有効

キャンサーコンサルタンツ
2008年7月

レプリミド〔Revlimid®〕(レナリドマイド〔lenalidomide〕) とサロミド〔Thalomid®〕(サリドマイド〔thalidomide〕)の両薬剤が、新規に転移性腎細胞癌(MRCC)と診断された患者に、有意な効果を示すと報告した。この2つの研究の詳細はAmerican Journal of Clinical Oncology誌2008年6月号に掲載されている。

 


20年以上の間、腎細胞癌の主要な治療はProleukin® (IL-2) とインターフェロンαであった。これら2種の薬剤によって完全奏効(CR)をもたらす可能性があるのは患者のごく少数である。最近になって、スーテント、タルセバ、アバスチン、ネクサバール、テムシロリムスおよびラパニチブなど他の生物製剤が腎細胞癌の治療に有意に有効性を示すことが報告されている。最近の小規模研究において、サロミド(サリドマイド)が腎細胞癌に対するProleukinの奏効率を改善しうることが示唆されている。その作用機序は、IL-6とC反応性タンパク(CRP)の低下に関連があると仮定されてきた。クリーブランドクリニックの研究者らは、レプリミド(レナリドマイド)が、治療歴のない、または治療歴が一回のみで、その治療に奏効しなかった転移性腎細胞癌の患者に有意に効果を示すと報告した。(参考資料1参照)

 

テキサス州ヒューストンのメソジスト病院の研究者らは、以前、治療歴のない腎細胞癌患者のインターロイキン-2 (IL-2) とサロミドによる治療での病勢コントロール率を52%と報告している。[2]現在の研究では、同じ研究者らによって、新規に腎細胞癌と診断された31例の患者に対するサロミド、IL-2および顆粒球コロニー刺激因子 (GM-CSF) のレジメンが評価された。この第2相臨床試験はGM-CSF の付加が奏効率を上昇させるかどうかの判定を目的としている。この研究で、患者の55%が病勢コントロールを経験し、うち10%は完全奏効、26%は部分奏効であった。この研究成果はGM-CSFなしの研究成果と同様の結果である。

 

2つ目の研究では、レプリミド(レナリドマイド)を新規に腎細胞癌と診断された40例の患者に対して評価した。病勢コントロール率は64%、うち3%が完全奏効、8%が部分奏効であった。奏効期間の中央値は6ヶ月であった。4分の1の患者は12ヶ月を越える無増悪期間があった。

 

コメント:

以上のデータはサロミドとレプリミドがどちらも転移性腎細胞癌に有効であることを裏付けている。これらの薬剤はおそらく、スーテント、タルセバ、アバスチンやネクサバールなどの標的治療が奏効しなくなった後に使用されであろう。しかしながら、サロミドまたはレプリミド の標的薬剤との併用の可能性は興味深い。

 

参考文献

1 Amato RJ, Malya R, Rawat A. Phase II study of combination thalidomide/interleukin-2 therapy plus granulocyte macrophage-colony stimulating factor in patients with metastatic renal cell carcinoma. American Journal of Clinical Oncology. 2008;31:237-243.
2 Amato RJ, Hernandez-McClain J, Saxena S, et al. Lenalidomide therapy for renal cell carcinoma. American Journal of Clinical Oncology. 2008;31:244-249.

 


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翻訳大隅郁子

監修林 正樹(血液・腫瘍医)

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