2007/05/15号◆注目の臨床試験「ビスフォスフォネート剤による乳癌補助療法」 | 海外がん医療情報リファレンス

2007/05/15号◆注目の臨床試験「ビスフォスフォネート剤による乳癌補助療法」

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2007/05/15号◆注目の臨床試験「ビスフォスフォネート剤による乳癌補助療法」

同号原文

NCI Cancer Bulletin2007年5月15日号(Volume 4 / Number 17)
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◇◆◇注目の臨床試験◇◆◇

ビスフォスフォネート剤による乳癌補助療法

臨床試験名

診断時のステージが1-3の乳腺腺癌手術後である女性における術後補助療法としてのゾレドロン酸VsクロドロネートVsイバンドロネートの第3相ランダム化試験(SWOG-S0307)。 試験プロトコルの要旨は以下を参照のこと。http://cancer.gov/clinicaltrials/SWOG-S0307.

臨床試験責任医師

Julie Gralow医師、Robert Livingston医師(SWOG)、 James Ingle医師(NCCTG)、 Carla Falkson医師(ECOG)、Alexander Paterson医師(NSABP)、 Elizabeth Dees医師(CALGB)、 Mark Clemons医師(NCIC-CTG)

試験の概要

乳癌が他の部位に拡がる(転移する)場合、最初に骨に拡がることが多い。骨転移は、痛みや骨折、脊髄圧迫、骨髄抑制、高カルシウム血症(血中カルシウム値の異常)、などの合併症を引き起こしうる。ビスフォスフォネート剤と呼ばれる薬剤は、転移性乳癌の女性において骨転移の進行を遅らせ、骨格合併症を減少させることが示されている。

ビスフォスフォネート剤はまた、新たに診断された転移所見のない乳癌患者において骨転移の発症を予防するとみられる。

乳癌細胞は、破骨細胞と呼ばれる骨細胞を刺激し、それによって破骨細胞が乳癌細胞の増殖を刺激する。クロドロネートというビスフォスフォネート剤は、早期ステージ乳癌において破骨細胞と乳癌細胞の間の連鎖を遮断することが示されている。この試験で、われわれは、クロドロネートと、より新しく強力な2つのビスフォスフォネート剤、ゾレドロン酸およびイバンドロネートを比較する。」と、Gralow医師は述べた。

最初の転移が骨転移で見つかることになるだろうと予測される女性にとって、乳癌細胞にとって居心地がよく逃げ込みやすい骨という場所を癌細胞から奪ってしまうことが出来れば、そういった女性すべての乳癌が広がることを予防し、生命を救うことが可能になるかもしれません。さらに、われわれは、どのようなタイプの乳癌が骨に転移をする傾向があるかも明らかにしたいと考えている。」と、Gralow医師は付け加えた。

試験の参加基準

腫瘍摘出術を受けた18歳以上の女性で、標準的な術後補助ホルモン療法か術後化学療法、またはその両方を現在受けているかもしくは受ける予定の人を対象に6000人を登録予定である。適格基準については以下を参照のこと。
http://cancer.gov/clinicaltrials/SWOG-S0307

試験を行っている施設と問合せ先

この試験の患者募集は複数の施設で行われている。問合せ先一覧は以下を参照。
http://cancer.gov/clinicaltrials/SWOG-S0307

または、詳細はNCIの臨床試験照会オフィス1-888-NCI-1937 (1-888-624-1937)に電話のこと。このフリーダイヤルへの通話内容については秘密厳守である。
過去の「注目の臨床試験」のコラムについては以下を参照。
http://www.cancer.gov/clinicaltrials/ft-all-featured-trials

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野中 希  訳
平 栄(放射線腫瘍医)  監修
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