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新型コロナウイルス:がん患者さんが知っておくべきこと

更新日:2020年8月13日 本記事は、毎日内容がレビューされ、更新されています。
 

メリー・ジェニファー・マーカム医師、米国内科医師会会員:メリー・ジェニファー・マーカム医師、米国内科医師会会員は、フロリダ大学、血液・腫瘍学の暫定責任者、フロリダ大学医学部の准教授、フロリダ大学ヘルスがんセンター、メディカルアフェアーズ部門の副部長を務めています。婦人科がんの治療が専門です。マーカム医師はASCOのがんコミュニケーション委員会の委員長です。マーカム医師のツイッター@DrMarkhamを フォローしてください。

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米臨床腫瘍学会(ASCO)は、がん患者、がんサバイバー、特に免疫機能が低下している人々がコロナウイルスが自分たちの健康に与える影響を心配していることを理解しています。患者さんは、担当のがん専門の先生や健康管理チームの方に感染から身を守る方法について話し合う必要があります。(*以下、COVID-19=新型コロナウイルスのこと)

コロナウイルス2019とは何ですか?

コロナウイルス疾患2019(またはCOVID-19)は、新規(または新型)コロナウイルスによって引き起こされる呼吸器疾患で、2019年12月の中国の武漢で最初に発見されました。

コロナウイルスは、風邪といった軽微な病気から重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)といった重度な病気を引き起こすウイルスまで含まれる大きなウイルス属に含まれます。新型コロナウイルスはSARSに関連したコロナウイルス(SARS-CoV)であることから、SARS-CoV-2と命名されました。COVID-19の原因となるSARS-CoV-2の正確な発生源は特定されていませんが、おそらくコウモリに由来するものと考えられています。

このウイルスは、咳やくしゃみをしたときに鼻や口から広がる少量の飛沫を介して人から人へと感染します。これらの飛沫を吸い込んだり、表面に飛沫がついているものを触った後に目や鼻、口を触ったりすることでCOVID-19に感染する可能性があります。最近では、ウイルスが空気中にとどまり、人から人へ感染すると考えられています。

COVID-19による症状は軽度から重度に渡り、発熱、咳、息切れなどが含まれ、症状はウイルスに曝露されてから2日〜14日の間に現れることがあります。症状としては、発熱、咳、息切れ、悪寒、頭痛、喉の痛み、新たに味覚や嗅覚の消失などがあります。その他の症状としては、痛みや倦怠感、鼻づまりや鼻水、下痢などがあります。人によっては、この病気が原因で重度の肺炎や心臓病を引き起こし、死に至ることもあります。しかし、中には感染しても症状がない人もいます。

COVID-19は、小児および成人どちらにも発症する可能性があります。しかし、この病気の既知の症例のほとんどは成人に発生しています。小児の症状は成人の症状よりも軽いようです。最近、COVID-19に関連して、発疹、発熱、腹痛、嘔吐、下痢などの症状を伴う小児の多臓器系炎症性症候群が報告されています。

ASCO20 Virtual Scientific Programで発表された、がんとCOVID-19の患者928人を対象とした解析では、活動性のある進行がんの患者は、がんから寛解している患者と比較して30日以内に死亡するリスクが5倍高いことが明らかになりました。

このコロナウイルスの感染を防ぐには何ができますか?

現在、COVID-19を予防するワクチンはありませんが、有効で安全なワクチンを開発するために複数の臨床研究が行われています。最近発表された臨床試験では、健康な成人ボランティアに免疫反応をもたらしたワクチンのエビデンスがいくつかあり、これは、ウイルスからの感染を予防するためのワクチンの潜在的な役割についての心強いニュースです。7月27日、COVID-19感染を予防するワクチンの第3相臨床試験で、成人ボランティアの参加募集を開始しました。この試験への参加に興味のある成人の方は、www.coronaviruspreventionnetwork.org を参照するか、ClinicalTrials.gov にアクセスして識別子NCT04470427を検索し、ボランティアとして参加する試験センターを検索することができます。

自分の身を守る最も重要な方法は、COVID-19に曝露しないようにすることです。できるだけ家に居るようにし、混雑する場所を避けます。不必要な旅行は避け、米国疾病対策センター(CDC)や世界保健機構(WHO)の旅行制限ガイダンスに従ってください。

その他の自分自身を守る重要な方法は、石鹸と水で少なくとも20秒以上、手を頻繁に洗うことです。20秒とは大体「ハッピーバースデートゥーユー」を最初から最後まで2回歌うくらいの長さです。石鹸や水がない場合には、60%以上のアルコールを含む手消毒を使います。

頻繁に手を洗うことに加えて、以下のことが重要です:

・目、鼻、口を触らないようにする。

・咳やくしゃみをするときにはティッシュペーパーを使用する。使用後はティッシュペーパーを捨てること。もしくは、手ではなくひじに向かって咳やくしゃみをする。

・病気の人と近距離での接触は避ける。

・接触するものや表面を頻繁に洗剤や雑巾できれいにする。これらの表面やものにはドアノブ、テーブル、トイレ、キーボード、タブレット、携帯電話などが含まれます。

公共の場では、鼻と口を覆うマスクや布製の顔面カバーを着用することが重要です。これは特に、COVID-19の人の中には、症状がなく、自分がウイルスに感染していることに気づかない人や、まだ症状が出ていない人もいるため、地域社会でのCOVID-19の感染拡大を防ぐのに役立ちます。呼気弁や通気口のあるマスクを着用すべきではありません。通気口があると、自分の呼吸器の飛沫がマスクから漏れてしまい、他の人を危険にさらす可能性があるからです。

サージカルマスクやN95マスクは供給量が限られているため、医療従事者向けに備蓄する必要があります。

布製のフェイスマスクやフェイスカバーを着用することで、ソーシャルディスタンシング(社会的距離)およびフィジカルディスタンシング(物理的な距離)を縮めることはできないことを心に留めておいてください。

ビタミンC投与は、高用量であっても、COVID-19の感染防止に役立つという根拠はありません。

がん患者が特に気を付けることはありますか?

がん患者さん、現在がん治療中の方、高齢者、肺疾患、糖尿病、心疾患といった重篤な慢性疾患のある方はCOVID-19により重篤になるリスクが高い可能性があります。最近のデータは、活動性または進行中のがんの人は、がんが寛解している人よりもリスクが高い可能性があることを示しています。がん患者さんにもがんを患っていない方々と同じルールが適用されます。必ずよく手を洗うこと、頻繁に洗うこと。顔を触らないようにし、病気の人と近距離での接触は避けること。

COVID-19により重篤になるリスクの高い人は、COVID-19大流行中のこの時期は、不必要な旅行は避けるべきです。米国のほとんどの地域では、「自宅に留まる」の命令が発令されている、またはいまだ発令されています。これらの地域に住んでいるがん患者さんは、絶対に必要な場合を除き、自宅を離れないようにしてください。国から発令された「避難」規制が解除された地域や解除されようとしている地域に住んでいる人は、そのような命令が発令されているかのように生活するのが一番です。他人との接触を減らすために、家にとどまりましょう。人の集まる場所には行かないようにしましょう。どうしても家を出なければならない場合は、自分と他の人との間に6フィート(約2m)以上の距離を保ちましょう。外出は、食料品の買い出しや薬局から薬を受け取りなど重要な理由がある時のみとし、布製のフェイスカバーやマスクを着用し、できるだけ短時間で済むようにするようにしましょう。もう一つの方法は、食料や薬を宅配してもらいましょう。そうすれば家を出る必要はありません。

屋外でのウォーキングや運動は、混雑していない場所で、他の人との距離が少なくとも6フィート(約2m)以上離れていれば問題ありません。

処方薬、市販薬ともに必要な薬が十分量、少なくとも1カ月分、手元にあることを必ず確認しましょう。家族、友達、隣近所の方、コミュニティや近隣で必要な時に情報提供やサポートしてくれる方などを含む緊急連絡先リストを作成または更新しておきます。

あなたのサポートシステムにいつでも連絡できるように、家族や友人とビデオチャットや電話で繋がる計画を立てます。ビデオやその他のライブチャットが行える技術には、フェイスタイム、ズーム、Googleハングアウトあるいはインスタグラムやフェイスブックなどのソーシャルメディアのツールがあります。

COVID-19大流行中にがんの治療予定がある場合、担当のがん専門医と治療の継続または延期の利点とリスクに関して話し合います。治療の予定はないけれど、診察の予約が入っている場合、ビデオ会議や遠隔医療による診察が可能な場合もあります。この方法があなたに推奨されるかどうか、がん管理チームに必ず確認してください。

最後に、あなた自身が決断できないほど重症になったときのために、あなたの健康管理に関する希望を書いておくことは常に重要です。あなたの家族やあなたの医療チームがあなたにとって重要なことや希望を知ることができます。まだ、行っていないのであれば、今が良い機会です。このトピックに関する有用な情報がCancer.Netにあります。(英語)

訪問者数を制限したり、訪問者の受け入れを取りめる病院や診療所もあるため、健康管理に関する希望を書いておくことは今まで以上に重要です。以下に重要な質問をいくつか紹介しますので、大切な方と一緒に話し合って書いてみてください。

・許容できる生活の質はどんなものか?

・健康状態が悪化したとき、一番大切にしたいことは何か?

・会話ができなくなったとき、代わりに話してもらいたい人は誰か?

・治療に関する決定に参加して欲しくないのは誰か?

・心停止した場合、心配蘇生(CPR)を希望するか?

がん治療のための来院に変化はありますか?

COVID-19の大流行と、公共の場へ出かけることによるウイルス曝露のリスク増加を考慮して、病院や診療所の多くは来院ポリシーを変更しています。患者1人あたり1名の訪問を許可する施設もあれば、訪問者の受け入れを取りやめる施設もあります。受診のため施設へ向かう前に、病院や診療所へ最新の来院ポリシーを確認してください。

がん治療チームは、予約の一部を遠隔診療に切り替える可能性があります。自宅にいて、電話やパソコンを使ってテレビ面談をしながら医師や他の医療チームのメンバーと面会することができます。主治医の医療施設では、遠隔医療の予約にどのようなシステムを使用しているかをお知らせし、この方法で診察を受ける方法を説明してくれます。もし、対面ではなく遠隔医療での診察を希望される場合は、可能かどうか医師の医療施設のスタッフに尋ねてみてください。

主治医は骨強化療法(例えばデノスマブ(Xgeva)、ゾレドロン酸(ゾメタ)、経静脈鉄補充)などの支持療法の延期を勧めるかもしれません。医師が治療延期を勧めるのは、そうすることが利益になると判断した場合です。マンモグラムや大腸内視鏡検査などのがんスクリーニング検査も、ウイルス曝露のリスクを減らすために延期することがあります。

がん専門医は、化学療法や免疫療法などの薬剤を使うがん治療について、治療間の間隔を長くすることを勧める可能性があります。また、がんの診断状況や治療目的によっては、これらの治療開始の延期を勧めることもあります。がん専門医は、あなたの状況に応じたリスクとメリットを考慮した上でのみ、そう判断することを心に留めておくことが大切です。

がんと診断されていなくとも、リンチ症候群やBRCA変異といった遺伝性がん症候群を持つ人など、がんのリスクが高い人は、スクリーニング検査やがんリスク軽減のための処置を遅らせることを主治医に勧められる可能性があります。一般的には、これらの検査はある程度の期間延期しておいても問題ありません。特定のリスクについて不安がある場合は、手続きを遅らせることのリスクと利点について医師と話し合ってください。

コロナウイルスに感染したかもしれないと思ったら何をすべきですか?

熱あるいは咳や息切れといった呼吸器疾患の症状がある場合、医療従事者や救急部門へ行く前に、まず電話で連絡をしてください。COVID-19に感染した疑いがあることを伝えてください。あなたの症状や旅行歴、接触感染の可能性や健康上のリスク因子について電話で問診を行った後、COVID-19検査を受けるべきかどうか判断するために、あなたの症状、旅行歴、暴露、医学的危険因子について質問されます。その後、地域で検査を受ける方法を説明してもらえます。

患者さんからよく尋ねられるのは、どの医師に電話をすればよいかということです。あなたが一番連絡を取っている医師に電話をすることをお勧めします。がん治療後1年以上経過している場合や、近くのかかりつけ医に定期的に通っている場合、かかりつけ医に連絡をするのがよいでしょう。もしくは、がん治療中であったり腫瘍医のところへ定期的に通っているのであれば、がん治療の主治医に電話をしてください。

免疫系を抑制するがん治療を受けていて、発熱や呼吸器症状が出た場合は、治療中に発熱した場合と同じように、腫瘍専門医に連絡してください。いつオフィスや病院に入院するか、家にいる方が安全かどうかについては、必ずガイダンスに従ってください。

症状がひどい場合は、医療上の緊急事態である可能性があり、911に電話する必要があるかもしれません。あなたやあなたの大切な人に、呼吸困難、胸の痛みや圧迫感の持続、新たな混乱状態、唇の青みなどの症状がある場合は、すぐに医師の診察を受けてください。

COVID-19の検査は、Qチップに似た長さ6インチ(約15 cm)の綿棒を鼻腔の奥深くに少なくとも15秒間挿入する必要があります。綿棒は特別な容器に挿入され、検査のために研究室に送られます。このウイルスのために米国食品医薬品局(FDA)が承認した家庭用自己採取キットが1つあり、緊急使用許可の下で承認されています。この自己採取キットは、現在のところ、ウイルスにさらされているか、または COVID-19 の症状がある医療従事者および初期対応者のみが利用できます。

COVID-19に感染した可能性がある場合、検査を受け、結果を待っている間は、在宅し、ご自身を隔離してください。病気の時に在宅するという方法は、新型コロナウイルスやインフルエンザといった呼吸器系のウイルスを他の人に移さないための最良の方法です。同居人がいる場合は同居人にウイルスを広げるリスクを下げるためにも、できれば自室に自己隔離すべきでしょう。

COVID-19に感染したことが心配な場合は、症状の発生に注意してください。発熱がないか定期的に体温をチェックしてください。増悪中のがんがあるか、現在がんの治療を受けている場合は、可能性のある暴露について医療チームに知らせてください。2020年6月3日、ニューイングランドジャーナルオブメディシンで、COVID-19に家庭または職場で曝露したCOVID-19の症状のない821人を対象とした研究が発表されました。この研究は、COVID-19の人への暴露後のヒドロキシクロロキンによる治療は何の利益ももたらさないことを示しました。

コロナウイルスに感染しているかを知る方法はありますか?

抗体検査(血清検査)が開発されました。この検査により、あなたがCOVID-19に感染しているかを判定できます。この検査は血液の抗体を調べるものです。抗体とは、感染に反応して体内で作られる特定のタンパクです。

抗体検査では、必ずしも、COVID-19に対する免疫があるかどうか、あるいはCOVID-19の二次感染に対して免疫があるかどうかはわかりません。COVID-19 に感染した人の中には、抗体を作らない人もいます。あるいは、抗体のレベルが非常に低いかもしれません。人によっては、抗体検査で抗体が検出されても、その抗体はCOVID-19ではなく、別のコロナウイルスに関連したものであることを意味する「偽陽性」の抗体検査を受けることがあります。

抗体検査はまだ広く普及しておらず、自宅での検査はまだできません。

COVID-19にかかった場合、がん治療は継続できますか?

COVID-19検査で陽性と判定された場合は、その影響ががん治療に与える影響について、担当の腫瘍医と話し合う必要があります。多くの施設では、化学療法や他のがん治療を再開する前にCOVID-19検査が陰性であることが推奨されています。しかし、COVID-19の患者さんの中には、症状が回復した後も陽性が続く方もいます。このような状況では、あなたの医療チームは、陽性検査にもかかわらずがん治療を再開することのリスクと利点を検討します。

がん治療が再開されたら、輸液クリニックやがん治療センターに通院する際にはマスクを着用し、通院前後には手指消毒剤の使用や手洗いをするなど、手指の衛生管理をしっかりと行うことが大切です。

COVID-19の治療薬はありますか?

研究者らは、COVID-19の治療薬の開発および試験を一生懸命に行っています。臨床試験は人が関わる研究的試験です。非常に早く研究が進み、研究者や医師によりこの病気に有効な治療を見つけるための臨床試験が計画されました。COVID-19治療の臨床試験が米国やその他の国々の一部の地域で開始されています。コロナウイルス疾患と診断され、COVID-19患者を対象とした臨床試験に参加する場合には、これらの治療を受けられる可能性があります。また、臨床試験に参加することにより、研究者がこの病気に対する最も有効で安全な治療薬を見つけるために役立つかもしれません。例えば、Beat19研究およびスタンフォード研究は、研究者が病気の経過を知り、治療法を見つけるのに役立つように、COVID-19にかかっている可能性のある人から症状を収集することを目的としています。

抗ウイルス薬のレムデシビルは、COVID-19の治療に役立つ可能性があります。これは、新型コロナウイルスによる感染症の治療に使える可能性があるとして臨床試験で研究されている多くの薬の一つに過ぎません。レムデシビルは5月1日にFDAから緊急使用許可を取得しました。この承認により、重度のCOVID-19で入院している患者さんにこの点滴静注薬を投与することが可能になりました。

ステロイド剤であるデキサメタゾンは、COVID-19の重症患者の治療に有益である可能性があります。査読付きの論文には掲載されていませんが、英国のRecovery Trialの初期データによると、酸素療法を必要とする患者や人工呼吸器を使用している患者の救命にデキサメタゾンが役立つ可能性があることが示されています。本剤は軽症の場合には有用ではないと見られています。

回復期患者の血漿投与とはCOVID-19から回復した患者から採取できる血液の液体部分です。この血漿にはSARS-CoV-2の抗体が含まれている可能性があります。回復期患者の血漿はCOVID-19の治療として承認されていませんが、可能性のある治療薬として臨床試験で研究されています。

COVID-19から完全に回復した場合は、他の人を助けるために、お住まいの地域の血液バンクで血漿を提供することができるかもしれません。回復期血漿の提供についての詳細は、赤十字とAABB(以前は米国血液銀行協会として知られていた)のウェブサイトをご覧ください。

ヒドロキシクロロキン[Hydroxychloroquine](Plaquenil)とクロロキン[chloroquine](Aralen)は、COVID-19の予防薬として評価されています。20人の患者を対象としたフランスの試験では、これらの薬剤のCOVID-19に対する効果の可能性が示されました。しかし、この研究は少数の患者を対象としたものであり、研究の科学的な方法や発表方法に問題があるため、この2剤の有効性については結論を出すことができません。安全性と効果を確認するためには、より多くの臨床試験が必要です。

2020年5月25日、ヒドロキシクロロキンを服用したCOVID-19患者の死亡率が、服用しなかった患者に比べて増加したという研究がLancet誌に掲載されたことを受け、WHOはヒドロキシクロロキンを用いた臨床試験を一時的に中止しました。しかし、研究の著者はデータの独立した監査を行うことができず、発表を撤回しました。その結果、WHOは6月3日にヒドロキシクロロキンの試験を再開しましたが、薬効が認められなかったため、6月17日、ヒドロキシクロロキンを臨床試験から削除しました。ASCO 20 Virtual Scientific Programで発表された研究では、COVID-19の治療薬としてヒドロキシクロロキンと抗生物質であるアジスロマイシンを併用したがん患者は、どちらの薬剤も投与されなかった患者に比べて30日以内に死亡するリスクが3倍近く高くなったことが明らかになりました。6月15日、FDAは、これらの薬剤がCOVID-19の治療に有用ではなく、リスクがこれらの薬剤を服用することの潜在的な利点を上回るとの知見を得たため、ヒドロキシクロロキンとクロロキンの緊急使用承認を取り消すことになりました。臨床試験によりヒドロキシクロロキンが有用である可能性が低いと判明したことを受け、6月20日、国立衛生研究所は本剤をCOVID-19で入院した患者に投与する臨床試験を中止しました。

クロロキン化合物(リン酸クロロキン)は、魚用の水槽をきれいにするための添加物として使用されています。水槽清掃用のクロロキン摂取による一人の死亡と複数の過剰摂取が報告されています。この製品を服用してはいけません-死に至る可能性があります。

漂白剤を飲んだり、漂白剤などの家庭用消毒剤を注射したりするのは非常に危険であり、命を落とす可能性があります。これらはCOVID-19の治療薬ではなく、予防にもなりません。

いつになったら通常に戻りますか?

公衆衛生の専門家は政府と共に、この疑問に答えるために取り組んでいます。米国のいくつかの地域では、今後数週間のうちに、一部の屋内避難や自宅隔離が解除されるかもしれません。しかし、コロナウイルスは地域内、または一部の地域では他の地域よりも多く循環し続けていることがわかっています。必要ではない商業的事業が再開し、より多くの人々が定期的に自宅を離れ始めるにつれて、COVID-19の症例や死亡者がまた急増することが予想されます。

あなたの地域、市区町村、または都道府県が、不要不急の事業を再開することを許可し始めた場合、安全を確保する最善の方法は、家に留まり続け、できるだけ人前に出ることを避けることです。家を出なければならないときは、布製のフェイスマスクやフェイスカバーを着用し続けましょう。徹底的に頻繁に手を洗い、食料品店や薬局など他の人がいるかもしれない場所に行く必要がある場合は、他の人から少なくとも6フィート(約2メートル)離れてください。

再開したレストランで食事をしようと思ったら、屋外で食べるのが一番安全です。レストランには、ソーシャルディスタンシング(社会的距離)を保つための措置がとられているはずです。ビュッフェは避けましょう。消毒されたことを確認しない限り、メニューを触らないようにするか、携帯電話でレストランのメニューをオンラインで読むようにしましょう。何かに触れた後は必ず手を洗うか、手指消毒剤を使うようにしましょう。

最も安全な方法は、特にリスクが高いと考えられる場合は、自宅待機の制限がまだあるかのように生活を続けることです。

がんやがん治療による個人のリスクについて疑問がある場合は、必ず医師に相談して指導してもらいましょう。

COVID-19に関する最新情報はどこにありますか?

常にCOVID-19大流行に関する最新情報を取得しておくことが重要です。CDCおよび自治体の健康課にはあなたの地域で感染が確認されたかについて進行中の情報があります。

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翻訳後藤若菜、佐々木亜衣子

監修野崎 健司(血液・腫瘍内科/大阪大学医学系研究科)

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