GVAX膵臓癌免疫療法/Johns Hopkins Kimmelがんセンター

原文
GVAX免疫療法-膵臓癌
Cell Genesys社

当社のGVAX膵臓癌免疫療法は非特定患者向け製品です。
GVAX膵臓癌免疫療法の第2相臨床試験はジョンズ・ホプキンス大学シドニー・キンメル総合がんセンターにて、腫瘍の外科切除後に標準的アジュバント放射線治療と化学療法を受けた後に免疫療法を受けた切除可能な膵臓癌患者60名で現在臨床試験中です。
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2005年11月報告のこの臨床試験中間結果、平均24ヶ月の追跡調査では1年生存率が88%、2年生存率が76% と示されました。

こうした結果は40~50%の範囲で2年生存率が報告された2005年7月刊行のJournal of Clinical Oncology誌の過去のデータに勝るとも劣らないものです。2006年後半にこの製品の今後見込まれる開発計画同様、この試験結果の更新を待ち望んでいます。

やはりジョンズ・ホプキンス大学シドニー・キンメル総合がんセンターが実施した初期第1相臨床試験結果が、上記の第2相臨床試験を推進しました。

外科手術、標準的アジュバント放射線療法、化学療法と併用するGVAX膵臓癌免疫療法を評価した第1相臨床試験データによると、腫瘍外科切除後に最大投与による免疫療法を2種行い、その後に標準的アジュバント放射線療法および化学療法を受けた8 名中3名の患者には、無病生存期間の延長がみられたました。

最も新しく更新されたデータでは、この3 名の患者は各自の診断後、最低8年以上の無病生存期間があり、存命であることが明らかになりました。

2004年7月、患者特有のT細胞免疫を亢進させましたが、他の癌が進行し、死亡した患者では亢進させなかったことを示すこれら3名の患者での癌免疫療法への免疫反応を記述した研究がThe Journal of Experimental Medicine 誌で発表されました。

(先行パラグラフでの参照データは、このプログラムに関する最近発表されたものです。)

現在臨床試験中の GVAX®膵臓癌ワクチン臨床試験に関する情報:

J-9988: 第2相臨床試験は規定登録数に達しました。この臨床試験はジョンズ・ホプキンス大学シドニー・キンメル総合がんセンターにおいて、切除可能な 膵臓癌患者に行われています。その他の情報 は以下のURLからご覧下さい。

http://pathology.jhu.edu/pancreas

(早川康道 訳・Snowberry 編集)

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