ダブ+トラ併用は有毛細胞白血病/RAS変異AMLにシタラビン【MDA研究ハイライト】

ダブ+トラ併用は有毛細胞白血病/RAS変異AMLにシタラビン【MDA研究ハイライト】

ダブラフェニブ+トラメチニブ併用療法は、再発/難治性BRAF V600E遺伝子変異陽性有毛細胞白血病患者において、持続的奏効を示す 

BRAF V600E遺伝子変異陽性の有毛細胞白血病(HCL)に対する一次治療はしばしば有効であるが、再発/難治性HCL患者の治療選択肢は依然として限られている。Farhad Ravandi-Kashani医師とVivek Subbiah医師は、BRAF V600E変異の希少がん患者を対象として進行中のRear Oncology Agnostic Research (ROAR) バスケット試験の一部として、HCL患者55人を対象とする非盲検第2相試験においてダブラフェニブとトラメチニブの併用を評価した。この併用療法は、HCLにおいて89%の客観的奏効率を示し、65.5%の患者が完全奏効を達成した。多くみられた有害事象は発熱(58.2%)、悪寒(47.3%)、高血糖(40%)であった。24カ月奏効率は97.7%で、無増悪生存率および全生存率はそれぞれ94.4%、94.5%であった。これらの持続的奏効と管理可能な安全性プロファイルから、ダブラフェニブ+トラメチニブをこれらの患者の治療選択肢として考慮するべきであると著者らは結論づけた。詳細についてはBloodを参照。

AMLサブタイプの包括的解析から、RAS変異の影響が明らかに  

急性骨髄性白血病(AML)は悪性度の高い白血病で、予後に影響を及ぼす要因は多岐にわたる。RAS変異は成長と増殖に関与する重要なシグナル経路を変化させるもので、複数の標的療法における耐性と関連することがわかっているが、それが予後へ及ぼす影響は不明である。この関係を解明するために、Tapan Kadia医師が率いる研究チームは、新たにAMLと診断された患者1,420人を対象として包括的後ろ向き解析を行った。複数の要因を検討し、最新のシーケンシング技術を使用して様々なAMLサブタイプを分類した結果、独立した予後因子とは言えないものの、RAS変異のあるAML患者は、RAS変異のない患者と比較して、若年で、シタラビンベースの化学療法への反応がよく、全生存が良好である傾向がみられた。また、複数変異の併発、染色体異常、および使用した治療法の種類が全生存、治療反応、耐性を決定する上で重要な役割を果たすことも判明した。詳細についてはAmerican Journal of Hematologyを参照。

監訳:佐々木裕哉(白血病/MDアンダーソンがんセンター)

翻訳担当者 山田登志子

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