米国で子宮がん死亡者数増加、黒人女性が最多
研究結果
米国では子宮がんによる死亡が増加しており、非ヒスパニック系黒人女性で最も多いことが、米国国立衛生研究所の一部門である国立がん研究所(NCI)主導の新たな研究により明らかになった。子宮がんの死亡率の高さは、子宮がんの中でも侵襲性の高いサブタイプの発生率が上昇していることと関係している。研究者らは、2010年から2017年までの間に、すべての人種や民族の女性における子宮がん全体による死亡数が年間1.8%増加したことを明らかにした。子宮内膜がんよりも侵襲性の高い非子宮内膜がんサブタイプによる死亡率は年間2.7%増加した一方で、この期間中の子宮内膜がんの死亡率は横ばいだった。黒人女性は、他の人種や民族グループと比較して、子宮がん全体の死亡率および非子宮内膜がんサブタイプによる死亡率が2倍以上であった。
研究著者
本研究の筆頭著者は、NCIがん疫学遺伝学部門のMegan A. Clarke博士である。
研究
「子宮摘出修正子宮体がん死亡率のステージおよび組織学的サブタイプによる人種・民族の違い」 が2022年5月5日付JAMA Oncology誌に掲載された。
参考文献
1. Clarke MA, Devesa SS, Hammer A, et al. Racial and Ethnic Differences in Hysterectomy-Corrected Uterine Corpus Cancer Mortality by Stage and Histologic Subtype. May 5, 2022. JAMA Oncology. DOI: 10.1001/jamaoncol.2022.0009Exit Disclaimer.
原文掲載日
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