がんサバイバーシップ・シンポジウムの注目トピック

2018年がんサバイバーシップシンポジウム(Cancer Survivorship Symposium)の協賛者らは本日、会議の公式記者発表で注目が集まる5件のアブストラクトを発表した。

研究者らは、記者向けに解禁されるプレスキャストで、これらの研究に関する知見を発表する予定である。同会見は2018年2月12日(月曜日)正午から午後1時半(東部標準時間)に行われる。

プレスキャストでは下記の研究が紹介される:

・思春期および若年成人がんサバイバーが、フォローアップケアを求めない要因の分析(アブストラクト29)

・乳がんおよび大腸がんを治療中の患者に対する運動介入について評価したランダム化比較試験の4年間の結果(アブストラクト99)

・思春期の小児がんサバイバーに対するインターネット利用による運動介入について調査したランダム化比較試験(アブストラクト102)

・乳がん女性のリンパ節手術後の腕可動性を回復させる運動の効果について調査したランダム化比較試験(アブストラクト123)

・米国のがんセンターにおけるがんサバイバー支援ケア用の性補助具や情報源の利用可能性について調査した試験(アブストラクト134)

2018年がんサバイバーシップシンポジウムは、2月16日〜17日にフロリダ州オーランドにあるハイアット・リージェンシー・グランド・サイプレスで開催される。シンポジウムで発表されるアブストラクトでは、世界中の何百万人ものがんサバイバーのニーズをよりよく理解し、そのニーズを満たす包括的なケアモデルを開発する取り組みに焦点を当てる。記者向けの現地施設には、作業用ニュースルームがあり、サバイバーシップケアの第一人者の話を聞く機会もある。

会議への登録方法、プレスキャストへの参加方法については、2018年がんサバイバーシップシンポジウムのメディアリソースセンターのサイトをご覧ください。

シンポジウムは下記の主要医療専門三団体の共催で行われる:
米国家庭医学会(AAFP)、米国内科学会(ACP)、米国臨床腫瘍学会(ASCO)

翻訳担当者 武藤 希

監修 太田真弓(精神科・児童精神科/クリニックおおた 院長)

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