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子宮頸癌検診パップテストは10代には不必要かもしれない

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子宮頸癌検診パップテストは10代には不必要かもしれない

キャンサーコンサルタンツ
2009年8月

米国の女性は欧州の女性に比べ若い年齢で子宮頸癌検診を受けているが、最近British Medical Journal誌に発表された3つの試験報告によれば、この早期検診は不必要でむしろ有害かもしれない。[1][2][3]

 

子宮頸癌は一般的に先に子宮頸部に前癌病変が発現し、それがパップテストで検出される。米国では女性は最初の性交から3年以内または21歳のいずれか早いほうの時期に定期的なパップテストを開始するように指導される。一方、英国では25歳で定期的なパップテストを開始することが推奨されている。欧州の他の地域では20歳という若い時期にパップテストを開始する地域もある。

 

ある研究から、若い女性の子宮頸癌検診は有益でなく、早期の不必要な過剰治療を招く可能性があることが示唆された。ロンドンのQueen Mary Collegeの研究者らは1990~2008年に子宮頸癌と診断された4,012人の女性と子宮頸癌のない女性7,889人を比較する試験を行った。女性たちの年齢は20~69歳であった。この試験の結果は、検査と経過観察の有用性、膣鏡診と電気外科的ループ切除法(LEEP切除)によるフォローアップの有用性、検診の費用便益の3点に焦点を当てた個別の論文として発表された。

 

第1番目の研究では、パップテストで異常細胞のあった女性たちが、直ちに膣鏡診を受けるか、あるいは経過観察後に再度パップテストを受けるかのどちらかに割り付けられた。結果は両群で相違を示さなかった。異常細胞は時々追加治療なしに自然に消失することがある。しかし膣鏡診でさらに多くの異常細胞が見つかる結果、過剰治療を招くことが多い。22~24歳の女性の定期的なパップテストによって、その後5年間の子宮頸癌の発生率が減少することはなかった。

 

第2番目の研究では、パップテストで異常細胞のあった女性たちが膣鏡診を受け、直ちにLEEP切除(異常細胞の除去手術)を受けるか、あるいはパンチ生検サンプルを最大4個採取しそれらがグレード2以上の新生物を示した場合にLEEP切除を受けるかのどちらかに割り付けられた。両群で結果に有意差はなかった。LEEP手術を受けた女性ではより多くの出血や分泌物が報告された。研究者らは、LEEP手術による迅速な治療は過剰治療であると結論づけた。

 

最後に第3番目の研究では、迅速な膣鏡診を行った女性たちと「静観」による治療を受けた女性たちの費用便益の比較分析に焦点が当てられた。研究者らは迅速な膣鏡診に費用便益が無いことを明らかにした。

 

コメント:
以上をまとめると、パップテストによる早期検診が子宮頸癌の発生率を減少させず、若い女性での転帰に影響を及ぼさないと考えられることが、これらの3研究から示唆される。さらに早期検診は過剰治療を招き、不必要な副作用を引き起こすと思われる。これらの試験データが、若い女性での検診の有用性に関する議論に追加されるであろう。この間依然として米国のガイドラインは、最初の性交から3年以内または21歳のいずれか早いほうの時期に検診を開始することを推奨している。

 

参考文献:
[1] TOMBOLA Group. Cytological surveillance compared with immediate referral for colposcopy in management of women with low grade cervical abnormalities: Multicentre randomized controlled trial. BMJ. 2009; 339:b2546.
[2] TOMBOLA Group. Biopsy and selective recall compared with immediate large loop excision in management of women with low grade abnormal cervical cytology referred for colposcopy: Multicentre randomized controlled trial. BMJ. 2009; 339:b2548.
[3] TOMBOLA Group. Options for managing low grade cervical abnormalities detected at screening: Cost effectiveness study. BMJ. 2009; 339:b2549.

 


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翻訳内村 美里人

監修金田 澄子(薬学)

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