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甲状腺結節が見つかることは多い:首元の検査後にすべきこと

甲状腺結節は珍しくはなく、甲状腺の不規則な増殖(過形成)であり、悪性ではないことが多い。、しかし、時々頸部をチェックして、なにか心配なことがあれば医療チームに伝えるべきとされる。アラバマ大学バーミンガム校(UAB)のオニール総合がんセンターの医師は、最先端の患者別治療と共同研究調査による甲状腺治療の分野を発展させている。

甲状腺は、首の前の付け根にある小さな蝶の形をした腺で、内分泌系の一部である。結節と呼ばれる小さなしこりやこぶがしばしば見られるが、心配する必要もあれば心配する必要のない場合もある。

「甲状腺結節は人口の1/3から1/2の割合で見られます。そのうち90%近くは良性です。」と、オニール総合がんセンターの外科医で、UABのMarnix E. Heersink医科大の外科准教授であるBrenessa Lindeman医師は語る。

甲状腺は、代謝を調整するホルモンを分泌し、心拍数、血圧、体温など他の重要な機能に影響を与える。甲状腺がんは、細胞増殖が制御不能になった際に発生する。甲状腺がんは体の他の部位に転移する可能性がある。腫瘤の急激な増大が見られたり、頸部の内側に圧迫感を感じたりする場合は、医師に相談し、甲状腺機能の検査や次に行うべきことを検討する。

生検でがんが明らかになった場合、オニール総合がんセンターの総合治療チームが外科手術、放射性ヨウ素療法、放射線療法、ホルモン療法など、患者が最善の方法を決定する手助けをする。治療計画は検出されたがんのステージと種類によって異なる。

アラバマ大学バーミンガム校(UAB)放射線科の研究者は、他部位に転移した甲状腺がんを標的にする新しい方法を外科医と協働して検討している。

「放射性ヨウ素治療抵抗性の甲状腺がんで特定のマーカーが過剰発現している可能性が予備研究で示されています」とオニール総合がんセンターの実験治療プログラム(Experimental Therapeutics Program)を共同で統括するSuzanne E. Lapi博士は語る。「これは、新規の放射性医薬品を用いた画像診断と治療の両方において新たな標的方法を示す可能性があります」

UABの外科の准教授であるRenata Jaskula-Stul博士と共同で、がん部位へ高精度に照準を合わせた局所放射線標的照射など、患者に合わせた治療法の開発を目指している。

良性でも厄介な結節(ホルモンの分泌が多い、外観が悪い、圧迫感がある場合)については、UABの医師が、結節を縮小する、非侵襲性の超音波ガイド下の新しい治療を奨励することがある。ラジオ波焼灼療法は傷跡が残らず、ダウンタイムもほとんど必要なく、外科手術に代わる結節の治療法である。

「翌日には仕事に復帰している患者がいます」とLindeman医師は語る。

甲状腺がんは男女問わず発症するが、発症する可能性は、女性の方が3倍高い。しかし、男性に甲状腺がんが発見された場合、より進行する傾向がある。2022年に新たに43,000人以上が甲状腺がんを発症すると、米国がん学会(American Cancer Society)は推定している。推定死亡者数2,000人以上のうち、ほぼ半数が男性である。

より感度の高い診断方法で検知する件数が増加したことにより、時間の経過とともに新しい症例が増加している。

「甲状腺がんの発症率は上昇していますが、治療は容易です」とLindeman医師は語る。「早期発見が好ましく、早期発見の場合は驚くべき生存率が見られます」。

 

監訳:山﨑 知子(頭頸部・甲状腺・歯科/埼玉医科大学国際医療センター 頭頸部 腫瘍科)

翻訳担当者松長 愛美

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