[ 記事 ]

AACRは2020年ノーベル化学賞を受賞したエマニュエル・シャルパンティ氏とジェニファー・ダウドナ氏を祝福

米国がん学会(AACR)は、CRISPR/Cas9ゲノム編集法の開発で2020年ノーベル化学賞を受賞したAACRアカデミー特別会員でがん科学の貢献者として著名なドイツのマックス・プランク研究所病原体科学ユニットのエマニュエル・シャルパンティエ博士(Emmanuelle Charpentier, PhDとカリフォルニア大学バークレー校のジェニファー・ダウドナ博士( Jennifer A. Doudna, PhD)に祝意を表明する。

「CRISPR/Cas9システムの開発により、シャルパンティエ博士およびダウドナ博士は画期的なゲノム編集技術を確立し、分子生物学および遺伝学の歴史的発展に貢献すると共に、腫瘍の発生と悪化についての理解を深めた」とAACRの最高経営責任者のマーガレット・フォティ名誉医学博士は語った。「今年のノーベル化学賞はその賞に十分値するものであり、AACRはこの尊敬すべき科学者に心から祝意を表す」と述べた。

シャルパンティエ博士とダウドナ博士の二人は2017年にAACRアカデミーの同僚がん研究者により特別会員に選出された。AACR アカデミーは、がんに対し飛躍的なイノベーションや進歩を促進した著名な科学者を表彰し功績をたたえる役割を務めている。AACRアカデミーの特別会員が持つ専門知識は研究、教育、コミュニケーションや協力関係を通じてすべてのがんを予防および治療するというAACRの使命を推進するために活用されている。

「この二人の科学者の研究は世界中のがん患者のためにがん研究のあらゆる側面に応用されており、AACRは両博士の目覚ましい業績に称賛の意を表す」とフォティ博士は語った。

CRISPR/Cas9は「clustered regularly interspaced short palindromic repeats/CRISPR associated protein 9」の略語である。AACRは近年CRISPR/Cas9の研究にスポットを当てており、2018年の年次総会では2万2500人以上の記録的な参加者を集めた。この総会の第14回AACR-Irving Weinstein Foundation Distinguished Lectureにおいてダウドナ博士は、遺伝子編集と診断におけるCRISPR技術の使用を含む先駆的な研究について説明し、Meet the Expertのセッションでシャルパンティエ博士は、CRISPR/Cas9法の応用と意義について説明した。ダウドナ博士はまた2016年に開催されたAACR Special Conference on Translational Control of Cancerの共同議長を務め、基調講演を行った。

 

翻訳松長愛美

監修高山吉永(分子生物学/北里大学医学部 分子遺伝学)

原文を見る

原文掲載日

【免責事項】

当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。
翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

関連記事