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肝癌ではスーテントよりもネクサバールが有効

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肝細胞(肝臓)癌の治療において、ネクサバール(ソラフェニブ)は、スーテント(スニチニブ)よりも全生存期間の延長を示した。これらの結果は、2011年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会で発表された。

 

肝細胞癌は、原発性肝癌(肝臓内から発生する癌)の中で最も頻度の高い種類である。進行肝細胞癌のリスクを増加させる要因には、長期にわたる多量のアルコール摂取、B型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスによる持続感染がある。

 

近年まで、進行肝細胞癌患者には有効な治療の選択肢がほとんどなかった。しかし、2007年に、第3相臨床試験の結果は、ネクサバール(ソラフェニブ)による標的療法が進行肝細胞癌患者の生存期間が延長することを示した。ネクサバールは、切除不能な肝細胞癌の治療に承認された。他の標的療法も有益性をもたらす可能性があり、現在臨床試験で評価されている最中である。

 

スーテントは、癌の発達、増殖、および転移に関与する複数の標的分子を阻害することによって作用する分子標的治療薬である。同薬は、進行腎細胞(腎)癌と同様に、グリベック(イマチニブ)に奏功しなくなった消化管間質腫瘍(GIST)の治療に、近年承認された。

 

アジアの研究者らは、肝細胞癌においてネクサバールおよびスーテントによる治療を直接比較する第3相臨床試験を行った。同試験には、化学療法による前治療歴がない進行癌患者を含んでいる。

  • 全生存期間は、スーテントによる治療群(8.1カ月)と比較して、ネクサバールによる治療群(10カ月)の方が優れていた。
  • 無増悪生存期間および無増悪期間は、2つの治療群間で同様であった。
  • 副作用がスーテントによる治療群でより多かったため、安全性の観点から、独立データ・モニタリング委員会は早期に試験を中止した。

 

これらの結果は、ネクサバールが進行肝細胞癌の治療において、スーテントと比較して優れた生存期間の結果をもたらすことを示している。さらに、スーテントに関連した副作用により、計画されていたよりも早く試験中止という結果となった。

 

参考文献:

Cheng A, Kang Y, Lin D, et al. Phase III trial of sunitinib (Su) versus sorafenib (So) in advanced hepatocellular carcinoma (HCC). Results from the 2011 meeting of the American Society of Clinical Oncology (ASCO). July 3-7; Chicago, IL. Abstract #4000.

 


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翻訳有田 香名美

監修須藤 智久(薬学、臨床試験/国立がん研究センター)

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