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イピリムマブ+ニボルマブ併用が進行メラノーマに有効

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イピリムマブ+ニボルマブ併用が進行メラノーマに有効

ダナファーバーがん研究所

多施設共同第2相臨床試験の成績の解析から、進行メラノーマ(悪性黒色腫)治療において重要な2種類の免疫療法薬の併用は、単剤治療と比較して2年生存率を上昇させると思われると研究者が報告している。

 

ニボルマブ(オプジーボ)およびイピリムマブ(ヤーボイ)の2剤を投与された患者群の2年生存率は63.8%、これに対してイピリムマブ単剤投与患者群では53.6%であったと、ダナファーバーがん研究所およびメモリアル・スローン・ケタリングがんセンターの研究者から報告された。

 

2群間の差は統計的に有意でなかったが、「進行メラノーマ患者において、併用はイピリムマブ単剤と比べてより良好な結果をもたらすことが、成績から示唆されます」と、試験著者らはLancet Oncology誌で述べた。これまでに、いずれの投与群も生存期間中央値に達していない。

 

「ランダム化臨床試験において、ニボルマブとイピリムマブを併用投与された進行メラノーマ患者の経過観察が過去最長となったことを報告が示しています」と、著者らは述べている。筆頭著者は、ダナファーバーがん研究所のメラノーマセンター長兼免疫腫瘍センター長であるF. Stephen Hodi, Jr.医師である。CheckMate 069第2相試験の成績の解析は、米国およびフランスの19センターで治療を受けた140人の患者の成績に基づく。

 

両薬剤が標的とするチェックポイント分子はスイッチの働きをするタンパク質であるが、がん細胞はこのタンパク質スイッチを利用して、免疫系の防御T細胞による認識と攻撃を避ける。チェックポイントのスイッチを不能にする薬剤は、免疫系のT細胞ががん細胞を標的とし、破壊するようデザインされている。イピリムマブはCTLA-4と呼ばれるチェックポイントを標的とし、ニボルマブはPD-1チェックポイントを阻害する。

 

新規免疫療法薬の出現以前は、進行転移性メラノーマの全生存期間中央値は約8ケ月、5年生存率はわずか10%であった。イピリムマブは生存を改善する最初の薬剤であり、複数の臨床試験の統合分析で、2年生存率25%、3年生存率22%に達している。

 

ニボルマブおよびペムブロリズマブ[pembrolizumab](キートルーダ[Keytruda])のような新しいPD-1チェックポイント阻害薬は、単剤でイピリムマブより有効であることが判明している。

 

今回の試験で、患者はイピリムマブ+ニボルマブ投与群(2剤併用投与群)またはイピリムマブ+プラセボ投与群(イピリムマブ単剤投与群)のいずれかに無作為に割り付けられた。許容できない副作用が発現するまで、または患者が投与の中止を求めるまで、薬剤に臨床的有用性があるかぎり、投与を継続した。イピリムマブ単剤投与群の患者について、病態が進行した場合は、2剤併用群へのクロスオーバーが認められ、ニボルマブの併用投与も受けることができた。

 

2剤併用投与群の患者には、生存の改善に加えて、疾患が悪化するまでの期間延長、奏効割合(腫瘍の退縮または消失)の上昇がみられた。

 

予期されたように、2剤併用投与群の患者は、副作用を起こす割合が高く、より重度(グレード3または4)の副作用もみられた。併用群の3人が、投与に起因する副作用により死亡した。試験担当医師らによれば、これらの成績は、許容範囲内のリスク・ベネフィットのプロファイルを示しており、免疫療法薬の併用投与の最も重篤な副作用を減らすために、さらなる研究が実施されるであろうと述べた。

 

本試験は、ニボルマブを製造しているBristol-Myers Squibb社から、資金提供を受けている。

原文掲載日

翻訳木下秀文

監修下村昭彦(乳腺・腫瘍内科/国立がん研究センター中央病院)

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