レナリドミドは骨髄腫患者の二次性原発悪性腫瘍に関連 | 海外がん医療情報リファレンス

レナリドミドは骨髄腫患者の二次性原発悪性腫瘍に関連

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

レナリドミドは骨髄腫患者の二次性原発悪性腫瘍に関連

キャンサーコンサルタンツ

レナリドミド(レブラミド)は、特に経口薬メルファランと併用した場合、骨髄腫患者では二次性原発悪性腫瘍のリスクが増加するという試験結果が Lancet Oncology誌に掲載された。

 

多発性骨髄腫は、形質細胞(抗体を作る白血球)の癌である。2013年、米国では多発性骨髄腫と初めて診断された人は、推計で22,350人であった。

 

レナリドミドは、骨髄内の骨髄腫の増殖を止めるか遅くすることが可能な経口薬である。レナリドミドは、少なくとも1回の前治療を受けたことのある多発性骨髄腫患者に対して、デキサメタゾンとの併用で承認されているが、二次性原発悪性腫瘍に関連があるとされてきた。

 

この患者集団での二次性原発悪性腫瘍のリスクを評価するために、研究者は、2000年と2012年の間に実施された7つの第3相試験からの調査データを含むメタアナリシスを実施した。この解析には、初めて多発性骨髄腫と診断された3,218人の患者のデータを含めたが、そのうちレナリドミドを投与されていた患者は2,620人、投与されていなかった患者は598人だった。レナリドミドを投与された患者は全員、メルファランを基にした療法を受けた。

 

全ての二次性原発悪性腫瘍は、5年時の積算発生率がレナリドミドを投与された患者で6.9%、レナリドミドを投与されなかった患者では4.8%であった。二次性原発悪性固形腫瘍の5年時積算発生率については、レナリドミド投与集団では3.8%でレナリドミド非投与集団では3.4%であり、有意差はみられなかった。しかし、レナリドミド投与集団の二次性原発悪性血液腫瘍のリスクは増加した(レナリドミド投与集団3.1%に対し、レナリドミド非投与集団は1.4%)。

 

レナリドミドと経口メルファラン両方を投与した場合、メルファラン単独の場合に比較して、二次性原発悪性血液腫瘍のリスクが著しく増加した。これに対して、レナリドミドとデキサメタゾンまたはレナリドミドとシクロホスファミドを使用した場合、リスクは増加しなかった。

 

初めて多発性骨髄腫と診断された患者が、経口薬メルファランと併用してレナリドミドを投与された場合、二次性原発悪性血液腫瘍のリスクが増加すると結論づけた。研究者は、経口メルファランの代わりに、デキサメタゾンやシクロホスファミドなどを選択肢として検討するように勧めている。

 

参考文献
Palumbo A, Bringhen S, Kumar SK, et al: Second primary malignancies with lenalidomide therapy for newly diagnosed myeloma: a meta-analysis of individual patient data. The Lancet Oncology. 2014; 15(3): 333-342.

 


  c1998- CancerConsultants.comAll Rights Reserved.
These materials may discuss uses and dosages for therapeutic products that have not been approved by the United States Food and Drug Administration. All readers should verify all information and data before administering any drug, therapy or treatment discussed herein. Neither the editors nor the publisher accepts any responsibility for the accuracy of the information or consequences from the use or misuse of the information contained herein.
Cancer Consultants, Inc. and its affiliates have no association with Cancer Info Translation References and the content translated by Cancer Info Translation References has not been reviewed by Cancer Consultants, Inc.
本資料は米国食品医薬品局の承認を受けていない治療製品の使用と投薬について記載されていることがあります。全読者はここで論じられている薬物の投与、治療、処置を実施する前に、すべての情報とデータの確認をしてください。編集者、出版者のいずれも、情報の正確性および、ここにある情報の使用や誤使用による結果に関して一切の責任を負いません。
Cancer Consultants, Inc.およびその関連サイトは、『海外癌医療情報リファレンス』とは無関係であり、『海外癌医療情報リファレンス』によって翻訳された内容はCancer Consultants, Inc.による検閲はなされていません。

原文掲載日

翻訳大木勝弥

監修林 正樹 (血液・腫瘍内科/社会医療法人敬愛会中頭病院)

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

関連薬剤情報

一覧

週間ランキング

  1. 1乳がん化学療法後に起こりうる長期神経障害
  2. 2非浸潤性乳管がん(DCIS)診断後の乳がんによる死亡...
  3. 3がんに対する標的光免疫療法の進展
  4. 4「ケモブレイン」およびがん治療後の認知機能障害の理解
  5. 5若年甲状腺がんでもリンパ節転移あれば悪性度が高い
  6. 6BRCA1、BRCA2遺伝子:がんリスクと遺伝子検査
  7. 7治療が終了した後に-認知機能の変化
  8. 8コーヒーが、乳がん治療薬タモキシフェンの効果を高める...
  9. 9ASCO、がん臨床試験に対する適格基準の緩和を推奨
  10. 10ルミナールA乳がんでは術後化学療法の効果は認められず

お勧め出版物

一覧

arrow_upward

ユーザー 病名 発信元種別 発信元名 治療法別 がんのケア がんの原因・がんリスク がん予防 基礎研究 医療・社会的トピック 注目キーワード別 薬剤情報名種別

女性のがん
消化器がん
泌尿器がん
肉腫
血液腫瘍
その他
民間機関
その他