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レブラミドによる早期治療が多発性骨髄腫の進行を遅らせる

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レブラミドによる早期治療が多発性骨髄腫の進行を遅らせる

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New England Journal of Medicine誌に掲載された、試験の結果によると、高リスクのくすぶり型多発性骨髄腫患者に対する、レブラミド(レナリドミド)とデキサメダゾンを併用した早期治療は、症候性骨髄腫への進行を遅らせ、全生存率を改善させる。

 

多発性骨髄腫は、形質細胞の癌である。形質細胞とは、特殊なタイプの白血球で、人体の免疫システムの一部であるが、多発性骨髄腫の患者では、異常化した形質細胞が増殖することで、機能不全の抗体が増加し、これが血液中や尿中に検出される。

 

くすぶり型多発性骨髄腫の標準的治療は、症状が現れるまで経過観察することだが、この方法では、早期介入が有益になる可能性のある、高リスクの患者の特定ができない。

 

レブラミドは経口薬で、骨髄中の癌性骨髄腫細胞の増殖を阻止する、あるいは遅らせる働きがあり、多発性骨髄腫患者の治療において、デキサメタゾンとの併用薬として承認されている。

 

研究者は、高リスクのくすぶり型骨髄腫患者119人を対象に、ランダム化非盲検第3相試験を実施し、患者を治療群、または経過観察群に無作為に割り付けた。治療群の患者には、レブラミドとデキサメタゾンを併用した導入療法を6カ月間行い、その後、レブラミドによる維持療法を2年間行った。この試験の主要評価項目は、症候性骨髄腫に進行するまでの期間とした。副次的評価項目は、奏効率、全生存率、および安全性とした。

 

中央値40カ月の追跡調査後、進行までの期間の中央値は、治療群のほうが経過観察群よりも、有意に長かった。その上、追跡調査期間中、治療群では増悪が認められなかった一方、経過観察群では、増悪した患者は平均21カ月で増悪に達した。さらには、3年生存率は、治療群(94%)の方が経過観察群(80%)よりも有意に高かった。

 

治療群では、患者の79%が導入期間後に、90%が維持期間中に、部分奏効以上を達成した。

 

この治療法は忍容性が良好で、有害事象は主にグレード2以下であったが、患者1人にグレード5の有害事象がみられた(呼吸器感染症)。

 

研究者は、高リスクのくすぶり型骨髄腫患者に対する早期治療は、症候性骨髄腫への進行を遅らせ、全生存率を改善させると結論づけた。

 

参考文献:
Mateos MV, Hernández MT, Giraldo P, et al. Lenalidomide plus dexamethasone for high-risk smoldering multiple myeloma. New England Journal of Medicine. 2013; 369: 438-447.

 


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原文掲載日

翻訳内山佳代子

監修東 光久(血液癌・腫瘍内科領域担当/天理よろづ相談所病院・総合内科)

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