2019年12月の記事一覧

術前アテゾリズマブ併用療法はトリネガ乳がんの完全奏効率(pCR)を改善せずの画像

術前アテゾリズマブ併用療法はトリネガ乳がんの完全奏効率(pCR)を改善せず

トリプルネガティブ乳がん(TNBC)患者に対する術前化学療法への抗プログラム細胞死リガンド1(PD-L1)免疫療法薬アテゾリズマブ(販売名:テセントリク)の追加は、化学療法単独と比較して病理学的完全奏効率(pCR)を改善しなかった。このNe
遠隔転移を有する乳がんに注射剤より経口パクリタキセルが有効の画像

遠隔転移を有する乳がんに注射剤より経口パクリタキセルが有効

12月10日~14日に開催されたサンアントニオ乳がんシンポジウムで発表された第3相試験の結果によれば、化学療法で経口剤のパクリタキセル(販売名:タキソール)を投与した転移性乳がん患者は、静脈内投与した患者よりもより良い奏効や生存期間を示し、
急性リンパ性白血病小児患者は頭部放射線治療を受けなくてよいの画像

急性リンパ性白血病小児患者は頭部放射線治療を受けなくてよい

急性リンパ性白血病(ALL)小児患者は、腫瘍が脳で再発するのを予防するための放射線療法がおそらく不要であることが新たな研究でわかった。同研究によれば、腫瘍再発リスクが最も高い小児であっても放射線治療は受けなくてよい。 10年間に及ぶ臨床試験
FDAが転移を伴う去勢感受性前立腺がんにエンザルタミドを承認の画像

FDAが転移を伴う去勢感受性前立腺がんにエンザルタミドを承認

2019年12月16日、米国食品医薬品局(FDA)は、転移性去勢感受性前立腺がん(mCSPC)患者に対してエンザルタミド(販売名:XTANDI、Astellas Pharma Inc.社)を承認した。 エンザルタミドは、去勢抵抗性前立腺がん
HER2抗体薬物複合体T-DXdは、T-DM1他治療歴のある乳がんに有望の画像

HER2抗体薬物複合体T-DXdは、T-DM1他治療歴のある乳がんに有望

治験中のHER2標的抗体薬物複合体(ADC)である[Fam-] トラスツズマブ‐deruxtecan(T-DXd:トラスツズマブ デルクステカン)は、トラスツズマブ エムタンシン(T-DM1)(販売名:カドサイラ)や他のHER2標的薬剤によ
FDAが転移尿路上皮がんにエンホルツマブ ベドチンを迅速承認の画像

FDAが転移尿路上皮がんにエンホルツマブ ベドチンを迅速承認

2019年12月18日、米国食品医薬品局(FDA)は、抗PD-1抗体薬または抗PD-L1抗体薬による治療歴があり、術前または術後化学療法として、あるいは局所進行または転移した状態において白金製剤による治療歴のある局所進行または転移尿路上皮が
術後内分泌療法へのS-1追加でルミナル乳がんの転帰が改善の画像

術後内分泌療法へのS-1追加でルミナル乳がんの転帰が改善

術後における経口フッ化ピリミジン系薬剤であるS-1とホルモン療法 の併用によって、ホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性乳がん患者における浸潤性疾患のない生存期間(iDFS)が有意に延長され、5年iDFS推定値が改善された。この第3相試験の
米国血液学会(ASH2019)、ダナファーバーより40以上の研究発表の画像

米国血液学会(ASH2019)、ダナファーバーより40以上の研究発表

12月7~10日にフロリダ州オーランドで開かれる第61回米国血液学会(ASH)年次総会で、ダナファーバーがん研究所の研究者は40以上の試験結果を発表する。 ダナファーバーは、血液と骨髄疾患の患者を対象とする最大、かつ最も権威のある治療センタ
FDAが転移を有する非扁平上皮非小細胞肺がんにアテゾリズマブ+ナブパクリタキセル+カルボプラチンを承認の画像

FDAが転移を有する非扁平上皮非小細胞肺がんにアテゾリズマブ+ナブパクリタキセル+カルボプラチンを承認

2019年12月3日、米国食品医薬品局(FDA)はEGFR遺伝子変異またはALK遺伝子変異がない転移性非扁平上皮非小細胞肺がん(NSCLC)を有する成人患者の一次治療に対して、蛋白結合パクリタキセルとカルボプラチンとの併用でアテゾリズマブ(
がん治療としての運動プログラムの処方の画像

がん治療としての運動プログラムの処方

========= 2019年10月16日、米国スポーツ医学会(ACSM)が招集した専門委員会は、がんの予防とサバイバーシップにおける身体活動と運動の役割に関する最新のガイダンスと推奨事項を発表した。ペンシルベニア州立大学医学部公衆衛生学科
膵がん患者に対する遺伝子検査の義務化で多くの変異が発見の画像

膵がん患者に対する遺伝子検査の義務化で多くの変異が発見

ダナファーバーがん研究所主導の新しい研究によると、消化器腫瘍専門医らが体系的な遺伝子スクリーニング+カウンセリングを実施したところ、膵臓がん患者で多くの遺伝子変異が発見された。 ダナファーバーがん研究所の消化器腫瘍専門医らが用いたのは、遺伝
BRCA変異をもつ女性に対する、リスク低減手術後の心理社会的健康を向上させるための介入の画像

BRCA変異をもつ女性に対する、リスク低減手術後の心理社会的健康を向上させるための介入

コクランレビュー記事が コクラン 日本語版ウェブサイト に掲載されました。 「BRCA変異をもつ女性に対する、リスク低減手術後の心理社会的健康を向上させるための介入」 《実施組織》一般社団法人 日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT:ジャムテ
AYAがん患者の転帰に影響する特有の要因の画像

AYAがん患者の転帰に影響する特有の要因

思春期および若年成人におけるがんの特徴が明らかになり、生存改善に向けた提案が示される 近年、改善が確認されているとはいえ、思春期および若年成人(AYA)がん患者では他の年齢層で報告されているほどの生存改善がみられないとの報告が、CA: A
PD-1阻害薬が奏効しない理由を解明の画像

PD-1阻害薬が奏効しない理由を解明

一部の腫瘍では免疫細胞の浸潤が認められず、したがって新たなPD-1標的治療に反応しない。その理由の解明につながる発見をオハイオ州立大学総合がんセンターのアーサー・G・ジェームズがん病院およびリチャード・J・ソロブ研究所(OSUCCC – J
サンアントニオ乳がんシンポジウムからの翻訳リリースを開始の画像

サンアントニオ乳がんシンポジウムからの翻訳リリースを開始

2019年12月、サンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)学会より許諾をのプレスリリースの翻訳を開始しました。        
CDK4 / 6阻害薬はさまざまながん種の移植マウスで奏効の画像

CDK4 / 6阻害薬はさまざまながん種の移植マウスで奏効

パルボシクリブなど、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)阻害薬は、ホルモン受容体(HR)陰性乳がん、胃がん、大腸がんなど、異なるがん種の患者由来異種移植(PDX)マウスに対して有効であることを示すデータが、10月26-30日に開催されたAAC
早期乳癌手術後の女性患者に対するタキサンを含む化学療法の画像

早期乳癌手術後の女性患者に対するタキサンを含む化学療法

コクランレビュー記事が コクラン 日本語版ウェブサイト に掲載されました。 「早期乳癌手術後の女性患者に対するタキサンを含む化学療法」 《実施組織》一般社団法人 日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT:ジャムティ) 『海外癌医療情報リファレン