Vidazaを使用した化学療法が高齢者急性骨髄性白血病に有効 | 海外がん医療情報リファレンス

Vidazaを使用した化学療法が高齢者急性骨髄性白血病に有効

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

Vidazaを使用した化学療法が高齢者急性骨髄性白血病に有効

キャンサーコンサルタンツ
2009年12月

高齢者急性骨髄性白血病患者、もしくは強化療法が不適の急性骨髄性白血病患者を対象に、Vidaza (アザシチジン) を用いた化学療法を行った場合、奏効率が21%、治療後の生存期間が1年間であったとフランスの研究者らが発表した。この第2相臨床試験の詳細は2009年12月初旬にニューオリンズで開催された米国血液学会(ASH)総会で報告された。

 

Vidazaは米国食品医薬品局(FDA)により骨髄異形性症候群(MDS)の治療用に認可されている。強化化学療法や幹細胞移植に不適な合併症の罹患率が高いため、ほとんどの高齢者急性骨髄性白血病患者は緩和療法を受ける。また以前にも、The Western Pennsylvania Cancer Instituteの研究者らが、Vidazaが効果的な代替緩和療法となる可能性を報告している。

 

今回の臨床試験では、2004年から2008年の間に138人の急性骨髄性白血病患者が、未承認薬の例外的給付措置(compassionate basis)としてVidazaの投与を受けた。全患者は強化化学療法不適とみなされた。これらの患者の年齢の中央値は73才、最高齢の患者は87才であった。15%の患者は、65才未満であるが強化療法不適であった。追跡期間中央値は約1年であった。

完全奏効率は16%であった。
部分奏効率は5%であった。
25人の患者では生存期間の改善に関わる血液学的改善が見られた。
奏効後の無進行期間の中央値は7.6カ月であった。
1年および2年全生存率は、ぞれぞれ40%、18%であった。
高い白血球数および細胞遺伝学的異常は生存期間の短さと関連していた。
33人の患者が臨床試験中に入院を希望した。
76才以上の患者の生存率は、75才以下の患者の生存率と類似していた。

 

コメント:これらのデータから、Vidazaは強化療法に耐えられない急性骨髄性白血病患者にとって有効な緩和療法であるといえる。

 

参考文献:
[1] Thepot S, Itzykson R, Seegers V, et al. Azacytidine (AZA) as first line therapy in AML: Results of the French ATU Program. Blood. 2009;114:347, abstract number 843.

 


  c1998- 2009CancerConsultants.comAll Rights Reserved.
These materials may discuss uses and dosages for therapeutic products that have not been approved by the United States Food and Drug Administration. All readers should verify all information and data before administering any drug, therapy or treatment discussed herein. Neither the editors nor the publisher accepts any responsibility for the accuracy of the information or consequences from the use or misuse of the information contained herein.
Cancer Consultants, Inc. and its affiliates have no association with Cancer Info Translation References and the content translated by Cancer Info Translation References has not been reviewed by Cancer Consultants, Inc.
本資料は米国食品医薬品局の承認を受けていない治療製品の使用と投薬について記載されていることがあります。全読者はここで論じられている薬物の投与、治療、処置を実施する前に、すべての情報とデータの確認をしてください。編集者、出版者のいずれも、情報の正確性および、ここにある情報の使用や誤使用による結果に関して一切の責任を負いません。
Cancer Consultants, Inc.およびその関連サイトは、『海外癌医療情報リファレンス』とは無関係であり、『海外癌医療情報リファレンス』によって翻訳された内容はCancer Consultants, Inc.による検閲はなされていません。

翻訳寺澤多恵

監修北村 裕太(農学/医学生)

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

関連薬剤情報

一覧

週間ランキング

  1. 1リンパ腫患者の余命は、診断後の無再発期間2年経過で通...
  2. 2非浸潤性乳管がん(DCIS)診断後の乳がんによる死亡...
  3. 3光免疫療法:近赤外線でがん細胞が死滅
  4. 4COX-2阻害薬と抗PD1免疫療法薬併用でIDO1発...
  5. 5BRCA1、BRCA2遺伝子:がんリスクと遺伝子検査
  6. 6若年甲状腺がんでもリンパ節転移あれば悪性度が高い
  7. 7コーヒーが、乳がん治療薬タモキシフェンの効果を高める...
  8. 8がん治療の悪心・嘔吐管理に関するASCOガイドライン...
  9. 9治療が終了した後に-認知機能の変化
  10. 10FDAがベバシズマブとトラスツズマブのバイオ後続品を...

お勧め出版物

一覧

arrow_upward

ユーザー 病名 発信元種別 発信元名 治療法別 がんのケア がんの原因・がんリスク がん予防 基礎研究 医療・社会的トピック 注目キーワード別 薬剤情報名種別

女性のがん
消化器がん
泌尿器がん
肉腫
血液腫瘍
その他
民間機関
その他