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新たに診断された多形性膠芽腫患者で、癌ワクチンRindopepimutおよびテモダールの併用療法が有望である可能性

キャンサーコンサルタンツ

新たに診断された多形性膠芽腫(GBM)患者において、癌ワクチンRindopepimut(CDX-110)とテモダール(テモゾロミド)併用維持療法を実施したところ、5.5カ月間時点での無増悪率は70%となった。本所見は最近2010第46回米国臨床腫瘍学会(2010年ASCO会議)にて発表された。[1]

 

GBMは、もっとも頻繁に認められる致死性の原発性脳腫瘍の一つである。神経系にもっとも多く認められる膠細胞から発生する。膠細胞は、ニューロン(脳、脊髄および神経間の活動電位を伝達する細胞)の機能を促進するよう補助的な機能を果たす。

 

GBMに対する現在の治療法としては、外科的手術とその後の放射線およびテモダールでの化学療法がある。しかし、もっとも積極的な本療法を用いても、多くの患者における診断後の生存期間が1年未満となっている。このように、研究者たちは新しく革新的な治療方法を継続して評価している。

 

Rindopepimutは現在試験段階の癌ワクチンで、免疫系を刺激し、癌細胞表面の標的を攻撃するように設計された薬剤である。この特殊なワクチンは、表皮増殖因子受容体III型変異分子(EGFRvIII)を標的とする。GBM患者の25〜30%がEGFRvIII陽性であると推定されている。

 

本試験(第2相後期試験)では、新たに診断されたEGFRvIII陽性GBM患者を対象に評価した。腫瘍摘出手術、原体照射療法およびテモダールによる化学療法による治療で、腫瘍の増悪が認められなかった患者を本試験の組入れ対象患者とした。一次療法で奏効が認められた後、テモダールおよびRindopepimutを用いて併用療法を継続した。予定の65人のうち40人で評価した5.5カ月時点の中間報告では、患者の70%で増悪が認められなかった。Rindopepimut は、過剰反応による投薬中止1人を除き、その優れた忍容性が示された。

 

これら本試験の結果については、GBM患者において実施したRindopepimutのこれまでの試験結果との一致が認められた。現在実施中の試験により、有望視される本剤のGBM治療における役割について、さらなる解明が見込まれている。

 

参考文献:

[1] Lai R, Recht LD, Reardon DA, et al. Interim data for ACT III: Phase II trial of PF-04948568 (CDX-110) in combination with temozolomide (TMZ) in patients (pts) with glioblastoma (GBM). Presented at the 46th Annual Meeting of the American Society of Clinical Oncology (ASCO), Chicago, IL, June 4-8, 2010. Abstract 2014.

 


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翻訳菅原宣志

監修寺島慶太(小児血液腫瘍・神経腫瘍学/テキサス小児がんセンター)

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