新たに診断された多発性骨髄腫に対する効果が期待できるベルケイドとレブラミドの併用療法 | 海外がん医療情報リファレンス

新たに診断された多発性骨髄腫に対する効果が期待できるベルケイドとレブラミドの併用療法

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新たに診断された多発性骨髄腫に対する効果が期待できるベルケイドとレブラミドの併用療法

キャンサーコンサルタンツ

新たに診断された症候性多発性骨髄腫の患者にレブラミド (レナリドミド)、ベルケイド (ボルテゾミブ)、デキサメタゾンの3剤併用療法を実施したところ、100%に部分寛解以上の効果が得られた。この第1/2相の臨床試験の結果がBlood誌に掲載された。

 

多発性骨髄腫は、体の免疫系を構成する白血球細胞の特殊なタイプである形質細胞の癌である。多発性骨髄腫患者では異常な形質細胞が増加して機能不全の抗体を大量に産生し、血液や尿から検出されることもある。

 

ベルケイドとレブラミドは、一部の多発性骨髄腫患者への使用が承認されている。ベルケイドは、初発または再発の骨髄腫患者への使用が承認されており、レブラミドは、過去に少なくとも1種類の治療を受けた患者に対してデキサメタゾンとの併用で承認されている。

 

再発した骨髄腫患者を対象とした臨床試験では、ベルケイドとレブラミドの併用療法が有効である可能性が示唆されている。新たに多発性骨髄腫と診断された患者に対するこの併用療法の効果を評価するために、症候性骨髄腫患者66人に第1/2相の臨床試験が実施された。患者のうち35人が第2相試験に組み入れられた。

 

試験に参加したすべての患者に、ベルケイド、レブラミド、デキサメタゾンの3剤併用治療を実施した。42%の患者は、その後、自家幹細胞移植(ASCT)を受けている。

• 第2相試験の患者群の100%が治療に対して部分寛解以上の効果を得た。57%は完全寛解または完全寛解に近い状態を得た。
• 18カ月無増悪生存率は75%、18カ月全生存率は97%であった。無増悪生存率は、幹細胞移植を受けた患者と受けなかった患者で同様であった。これは、少人数の患者での予備的な結果である。
• 頻度の高い副作用は、感覚運動性ニューロパチー(患者の80%)、疲労(同64%)、便秘(同61%)であった。治療による死亡はなかった。

 

この小規模な試験の結果は、レブラミド、ベルケイド、デキサメタゾンの併用が、新たに多発性骨髄腫と診断された患者に高い効果を上げる可能性を示唆している。この併用療法の第3相試験が進行中である。

 

参考文献:
Richardson RG, Weller E, Lonial S et al.Lenalidomide, bortezomib, and dexamethasone combination therapy in patients with newly diagnosed multiple myeloma. Blood. 2010;116:679-686.

 


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原文掲載日

翻訳月橋純子

監修林 正樹(血液・腫瘍科)

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