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早期膵臓癌にジェムザールの追加は生存をやや延長

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早期膵臓癌にジェムザールの追加は生存をやや延長

キャンサーコンサルタンツ
2008年3月

米国とカナダの多施設試験で、5-フルオロウラシル(5-FU)にジェムザール(ゲムシタビン)を加えると、手術を受けた早期膵臓癌患者の生存をやや延長するかもしれないことが示された。この第3相ランダム化試験の結果は2008年3月5日発行のJournal of the American Medical Association誌に掲載された。[1]

 

米国で2007年に新たに膵臓癌であると診断された患者は37,170人で、33,370人がこの疾患で死亡すると推定される。米国で癌による死因のうち膵臓癌は4番目に多い。早期膵臓癌の治療は通常、癌を最大限切除するための手術と補助化学療法である。

 

また、患者らは通常、手術の前や後に化学療法を受ける。研究者らは治療成果を改善するために早期膵臓癌患者に異なる化学療法の投薬計画を評価している。進行膵臓癌患者に5-FUにジェムザールを追加すると、5-FU単独より生存を延長する。早期膵臓癌においてもジェムザールの同等の効果が複数の臨床試験結果で示されている。しかし早期膵臓癌でのジェムザールの役割はまだ明確になっていない。

 

NCI関連の研究者らは早期膵臓癌へのジェムザールの効果をさらに評価するために臨床試験を行なった。この試験は手術、化学療法に続き化学療法+放射線併用療法、さらに追加的化学療法を受けた451人を登録した。<化学放射線療法で使用する化学療法は5FUをベースにした療法であった。>

 ジェムザール投与群の生存期間中央値は20.5ヶ月でジェムザール非投与群では16.9ヶ月だった。
 3年の時点で生存率は、ジェムザール投与群では31%でジェムザール非投与群では22%であった。
 血球数低下を含む重篤な副作用はジェムザール投与群の14%に生じ、ジェムザール非投与群ではわずか1%であった。

 

研究者らは以下のように結論した。
「膵臓癌を切除した患者でフルオロウラシルベースの補助化学放射線療法にゲムシタビンを使用すると生存に利益がみられた」「しかし早期膵臓癌でジェムザールを追加する真の有効性を決定付けるためにさらなる研究が必要である」

 

コメント

進行性膵臓癌患者に対して、ジェムザールは5-FUより活性のある薬剤であるとみられる。故にジェムザールが補助化学療法としては活性が低いのではないかと考える理由はない。

 

参考文献:

Regine W, Winter K, Abrams R, et al. Fluorouracil vs gemcitabine chemotherapy before and after fluorouracil-based chemoradiation following resection of pancreatic adenocarcinoma. Journal of the American Medical Association. 2008; 299:1019-1026.

 

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翻訳内村 美里人

監修林 正樹(血液腫瘍科)

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