【ASCO26】消化管間質腫瘍(GIST)、2次治療にベズクラスチニブ+スニチニブ併用は新たな選択肢か
ーダナファーバー ASCO2026 発表概要よりー
ダナファーバーがん研究所の研究者らは、膵がん、前立腺がん、乳がん、多発性骨髄腫を含む複数のがん領域において、臨床実践に影響を与える可能性のある75件以上の研究を2026年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会で発表した。
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GIST 2次治療の新たな道を示した第3相PEAK試験
Andrew Wagner医学博士は、進行消化管間質腫瘍(GIST)患者を対象とした第3相PEAK試験で、異なるKIT変異に作用する2種類のKIT阻害薬、bezuclastinib[ベズクラスチニブ]とスニチニブの併用療法が、スニチニブ単独療法を上回る有効性を示したと発表した。
GISTは消化管のあらゆる部位に発生し得る希少ながんで、そのほとんどは、KITタンパク質を活性化する変異によって引き起こされる。ダナファーバーがん研究所は、進行GISTに対する一次治療のイマチニブおよび二次治療のスニチニブといったKIT阻害薬の有用性を示すエビデンスを示してきた。KIT阻害薬によって治療成績は改善しているものの、腫瘍は通常、新たなKIT変異が生じることで耐性を獲得する。ベズクラスチニブは、KIT変異陽性の進行GISTにおける一般的な一次および二次耐性変異を阻害する。これまでのダナファーバーの研究では、ベズクラスチニブとスニチニブの併用は安全であることが示されてきた。
本試験では、イマチニブによる治療歴を有する進行GIST患者413人が、ベズクラスチニブ+スニチニブ併用群またはスニチニブ単独群に無作為に割り付けられた。併用群では、病勢進行または死亡のリスクを50%低減した。また、全奏効率(ORR)は単独群で26%、併用群では46%と改善を示した。さらに、併用群における忍容性は良好であった。
「今回の結果は非常に驚くべきもので、個々の患者さんにおけるさまざまなKIT変異をより広範に阻害することにより、単剤治療よりも優れ、かつ持続的な治療効果が得られるという生物学的な妥当性を裏付けるものでした」と、ダナファーバーがん研究所副医療責任者で、肉腫部門上級医師のWagner氏は述べる。「もしこの併用療法が最終的に承認されれば、約20年間標準治療であったスニチニブ単独療法に代わり、新たな標準治療となるでしょう」。
- 試験名:進行消化管間質腫瘍(GIST)におけるベズクラスチニブ+スニチニブ併用療法の第3相試験主要結果
- 口頭発表演題番号:11500
- セッション:口頭発表セッション(肉腫)―2026年5月30日 午後4時(米国東部時間)/午後3時(米国中部時間)
- 発表者:Andrew Wagner医学博士
- 記事担当 平沢沙枝
- 監修 中村能章(消化管悪性腫瘍/オックスフォード大学腫瘍部門)
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- 原文掲載日 2026/05/22
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