2019年06月の記事一覧

オラパリブ維持療法はBRCA関連の膵臓がんの進行を遅らせるの画像

オラパリブ維持療法はBRCA関連の膵臓がんの進行を遅らせる

ASCOの見解 「本試験の結果が与える影響の全貌を知るのに、われわれは長期的なデータを心待ちにしています。オラパリブがBRCA変異を有する患者の遠隔転移を有する膵臓がんの進行を遅らせていることが一貫して見られるのは、明るい話題です。膵臓がん
リンパ腫に対する化学療法前の分子標的薬3剤併用は有効の画像

リンパ腫に対する化学療法前の分子標的薬3剤併用は有効

特定種類のリンパ腫患者は将来的に化学療法を回避できる可能性があることを、MDアンダーソン第2相試験は示唆する アブストラクト#7508 特定種類のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)と新たに診断された患者において、化学療法前に行うリ
前立腺がん予防とフィナステリドの画像

前立腺がん予防とフィナステリド

2019年5月13日 米国国立がん研究所(NCI) ――――――――――――― 2003年、前立腺がん予防試験(PCPT:約19,000人の参加者を対象とした、NCIが資金提供するランダム化臨床試験)結果の示すところによれば、薬剤フィナステ
肝芽腫の化学療法、副作用軽減に向けた取り組みの画像

肝芽腫の化学療法、副作用軽減に向けた取り組み

一部の小児肝臓がん患者は、この疾患の治療に通常行われているより少ない量の化学療法で済む可能性があることが第3相臨床試験結果からわかった。 NCIが支援するChildren’s Oncology Group(小児腫瘍学グループ)の主導による本
FDAが濾胞性リンパ腫および辺縁帯リンパ腫にレナリドミドを承認の画像

FDAが濾胞性リンパ腫および辺縁帯リンパ腫にレナリドミドを承認

2019年5月28日、米国食品医薬品局は、再発または難治性の 濾胞性リンパ腫(FL)および辺縁帯リンパ腫(MZL)に対して、リツキシマブとの併用でのレナリドミド(商品名:REVLIMID®、Celgene Corp.社)を承認した。 今回の
非浸潤性乳管がん(DCIS)診断後、浸潤性再発を予測する6因子の画像

非浸潤性乳管がん(DCIS)診断後、浸潤性再発を予測する6因子

非浸潤性乳管がん(DCIS)診断後の乳がんの浸潤性再発には6つの因子が関連していたことが、米国がん学会(AACR)のCancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention誌で発表されたメタ解析で明ら
膵嚢胞の早期かつ頻回な切除は、一部の膵臓がんリスクを下げる可能性の画像

膵嚢胞の早期かつ頻回な切除は、一部の膵臓がんリスクを下げる可能性

膵嚢胞に特定の前がん病変を有して手術を受けた成人901人分の医療記録分析が行われ、前がん病変のある嚢胞が致死的な膵臓がんに発展するかをより正確に示す解剖学的「マーカー」のパラメータが刷新された。この研究はジョンズホプキンス医学部とKarol
ASCO、青少年タバコ規制法(Tobacco-Free Youth Act)を支持の画像

ASCO、青少年タバコ規制法(Tobacco-Free Youth Act)を支持

FACS(米国外科学会フェロー)、FASCO(米国臨床腫瘍学会フェロー)でもある米国臨床腫瘍学会(ASCO)会長Monica M. Bertagnolli医師の声明   「ASCOは、米国におけるタバコ製品、電子タバコおよびニコチ
新しい抗がん剤、新たな副作用、がん免疫療法の合併症の画像

新しい抗がん剤、新たな副作用、がん免疫療法の合併症

近年、免疫療法(がんを検出し、破壊する免疫機能を向上させる治療)の恩恵を受けるがん患者数が増加している 免疫チェックポイント阻害薬やCAR-T細胞療法を含むこれら新規免疫療法に対して、顕著で長期的な奏効を示す患者がいる。また、まれに免疫療法
小児中枢神経系がんにEntrectinibが奏効の画像

小児中枢神経系がんにEntrectinibが奏効

Entrectinib[エヌトレクチニブ]が特定の遺伝子融合を有する中枢神経系がんなどの小児・青年期患者に奏効 ASCOの見解 「分子標的がん治療薬については、成人を対象とした研究に比べて、小児を対象とした研究はわずかしかありませんでした。
バランスのよい低脂肪食は閉経後女性の乳がん死亡リスクを軽減の画像

バランスのよい低脂肪食は閉経後女性の乳がん死亡リスクを軽減

ASCOの見解 「この研究は、食習慣によって乳がんによる死亡リスクに違いが生じることを示している。近年多くの研究で健康的な食習慣がもたらす効果が複数のがん種において発表されており、今回の研究もまた同様に、健康的な食事にはマイナス面がなく、プ