減量化学療法レジメンが神経芽細胞腫患者に対して有効である可能性が見出された | 海外がん医療情報リファレンス

減量化学療法レジメンが神経芽細胞腫患者に対して有効である可能性が見出された

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

減量化学療法レジメンが神経芽細胞腫患者に対して有効である可能性が見出された

キャンサーコンサルタンツ

第3相臨床試験の結果、中リスク神経芽細胞腫患者に対し減量した化学療法を短期間に投与することが有効である可能性が示された。本試験結果はNew England Journal of Medicine誌に掲載された。

 

神経芽細胞腫は、副腎、頸部、胸部または脊椎の神経組織において癌性細胞が形成される疾患である。神経芽細胞腫は稀な癌(米国における小児および青年期患者数は年間650人程度)であるが、乳幼児では最も頻繁に診断される悪性腫瘍である。神経芽細胞腫は、患者の年齢および癌細胞の特性にもとづき、低、中および高リスクに分類される。低リスク患者では、高リスク患者と比較し非常に良好な転帰が認められる。

 

中リスク神経芽細胞腫に対する強化化学療法は、一般的に著功であるとされる。しかし、減量化学療法を短期間で投与する方法で、優れた転帰が得られるかが不明である。

 

研究者らは、減量化学療法で治療した中リスク神経芽細胞腫患者における生存率の調査を目的として、患者479人で評価を行った。特に、減量による生存率90%達成の可能性を確認することを目的とした。

 

全患者における3年生存率は96%であった。生物学的特性が良好な腫瘍(良好な予後と関連のある素因)が認められる患者では、生存率が98%であるのに対し、生物学的特性が不良な腫瘍を有する患者の生存率は93%であった。

 

本試験の研究者たちは、「大幅に」減量した化学療法で治療した中リスク神経芽細胞腫患者は、実施済み試験での用量と比較し、生存率が高かったと結論付けた。本試験結果は、適切なリスクの神経芽細胞腫患者群では化学療法を減量することが可能であることを示している。

 

参考文献:
Baker DL, Schmidt ML, Cohn SL, et al. Outcome after reduced chemotherapy for intermediate-risk neuroblastoma. New England Journal of Medicine. 2010; 363:1313-1323. September 30, 2010.

 


  c1998- CancerConsultants.comAll Rights Reserved.
These materials may discuss uses and dosages for therapeutic products that have not been approved by the United States Food and Drug Administration. All readers should verify all information and data before administering any drug, therapy or treatment discussed herein. Neither the editors nor the publisher accepts any responsibility for the accuracy of the information or consequences from the use or misuse of the information contained herein.
Cancer Consultants, Inc. and its affiliates have no association with Cancer Info Translation References and the content translated by Cancer Info Translation References has not been reviewed by Cancer Consultants, Inc.
本資料は米国食品医薬品局の承認を受けていない治療製品の使用と投薬について記載されていることがあります。全読者はここで論じられている薬物の投与、治療、処置を実施する前に、すべての情報とデータの確認をしてください。編集者、出版者のいずれも、情報の正確性および、ここにある情報の使用や誤使用による結果に関して一切の責任を負いません。
Cancer Consultants, Inc.およびその関連サイトは、『海外癌医療情報リファレンス』とは無関係であり、『海外癌医療情報リファレンス』によって翻訳された内容はCancer Consultants, Inc.による検閲はなされていません。

原文掲載日

翻訳菅原宣志

監修井上進常(首都医校教員、小児科医)

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

関連薬剤情報

一覧

週間ランキング

  1. 1リンパ腫患者の余命は、診断後の無再発期間2年経過で通...
  2. 2非浸潤性乳管がん(DCIS)診断後の乳がんによる死亡...
  3. 3光免疫療法:近赤外線でがん細胞が死滅
  4. 4BRCA1、BRCA2遺伝子:がんリスクと遺伝子検査
  5. 5若年甲状腺がんでもリンパ節転移あれば悪性度が高い
  6. 6FDAがベバシズマブとトラスツズマブのバイオ後続品を...
  7. 7COX-2阻害薬と抗PD1免疫療法薬併用でIDO1発...
  8. 8コーヒーが、乳がん治療薬タモキシフェンの効果を高める...
  9. 9治療が終了した後に-認知機能の変化
  10. 10FDAが再発・難治性の前駆B細胞急性リンパ性白血病に...

お勧め出版物

一覧

arrow_upward

ユーザー 病名 発信元種別 発信元名 治療法別 がんのケア がんの原因・がんリスク がん予防 基礎研究 医療・社会的トピック 注目キーワード別 薬剤情報名種別

女性のがん
消化器がん
泌尿器がん
肉腫
血液腫瘍
その他
民間機関
その他