2007/10/09号◆注目の臨床試験「手術不能の肝転移に対する局所化学療法」 | 海外がん医療情報リファレンス

2007/10/09号◆注目の臨床試験「手術不能の肝転移に対する局所化学療法」

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2007/10/09号◆注目の臨床試験「手術不能の肝転移に対する局所化学療法」

同号原文NCI Cancer Bulletin2007年10月09日号(Volume 4 / Number 27)

2007年度エルメス・クリエイティブ賞
Eニュースレター部門金賞受賞

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◇◆◇注目の臨床試験◇◆◇

手術不能の肝転移に対する局所化学療法

臨床試験名

眼メラノーマおよび皮膚メラノーマからの切除不能の肝転移患者に対するメルファランの経皮的肝灌流(かんりゅう)後に血液濾過Vs最良の代替標準療法の第III相ランダム化試験(NCI-06-C-0088)。試験プロトコルの概略は以下を参照のこと。
http://cancer.gov/clinicaltrials/NCI-06-C-0088

臨床試験責任医師

James Pingpank医師 (NCI癌研究センター)

この試験が重要な理由

メラノーマのようなタイプの癌は優先的に肝臓に広がり、肝転移と呼ばれる新たな腫瘍を形成する。外科的に切除できない(切除不能)の肝転移治療に用いられる一つの技術は肝かん流療法(IHP)である。

IHPでは、肝臓に出入りする血液の流れを、全身の循環系から一時的に隔離し、メルファランのような抗癌剤を高用量で肝動脈から肝臓に直接注入する。この技術によって、体のほかの部位は暴露させずに、高用量の抗癌剤を肝転移にのみ送り込むことが可能になった。

この試験で、眼メラノーマおよび皮膚メラノーマからの肝転移の患者に、IHPの一つである経皮的肝動脈かん流療法(PHP)を調べる。PHPでは、皮膚から挿入されたカテーテルを用いて、薬剤を肝臓に送り、肝臓から血液を遮断し、そして薬剤を除去する。IHPとは異なり、この技術を用いると、主要な外科手術による合併症を避けることができ、必要なら繰り返し行うことが可能である。

「われわれは、この試験を通して、侵襲を最小限に抑える、患部臓器のみへの局所化学療法送達と全身化学療法とを比較する。」と、Pingpank医師は語る。「現在標準治療のない眼メラノーマと皮膚メラノーマからの転移に対する標準治療となる局所化学療法を確立したい。」

試験に参加可能な人

外科的切除のできない眼メラノーマと皮膚メラノーマから2次的肝転移のある92人の患者を登録予定。適格基準のリストについては下記URLを参照のこと。
http://cancer.gov/clinicaltrials/NCI-06-C-0088

試験を行っている施設と問合せ先

この試験はメリーランド州ベセズダにあるNIH臨床センターで行われている。詳細は、NCI臨床試験照会オフィス1-888-NCI-1937まで。この電話はフリーダイアルであり、秘密は厳守される。

過去の「注目の臨床試験(原文)」については以下を参照。
http://www.cancer.gov/clinicaltrials/ft-all-featured-trials

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野中 希 訳
平 栄(放射線腫瘍科)監修

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