2007/04/17号◆注目の臨床試験 | 海外がん医療情報リファレンス

2007/04/17号◆注目の臨床試験

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2007/04/17号◆注目の臨床試験

同号原文

NCI Cancer Bulletin2007年4月17日号( Volume 4 / Number 15)

●2007/4よりNCI隔週発行となりました
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◇◆◇注目の臨床試験 ◇◆◇

腫瘍抑制遺伝子を再活性化する

臨床試験名

進行した固形腫瘍における5-Fluoro-2′-Deoxycytidineとテトラヒドロウリジン(Tetrahydrouridine) (NCI-06-C-0221)の第1相試験
プロトコルの要旨はhttp://cancer.gov/clinicaltrials/NCI-06-C-0221を参照のこと。

臨床試験責任医師

Dr.James Doroshow,  NCI CCR (NCI癌研究センター)と DCTD(癌治療評価プログラム)

試験の概要

5-fluoro-2′-deoxycytidine (FdCyd) と呼ばれる薬剤は、多くの癌の発生に重要な役割を果たすと考えられているDNAメチル化と呼ばれる細胞内のプロセスをブロックする作用を有するとみられる。過度なメチル化(過剰メチル化)は腫瘍形成を抑制する遺伝子を不活性化、またはスイッチを切ることにより異常細胞を増殖させると思われる。

しかし、前臨床試験では、FdCydは体内で即時分解され、その分解産物ではメチル化をブロックしないことが示された。別の薬剤テトラヒドロウリジン(THU)をFdCydと併用すると一定時間FdCydの分解が妨げられて、そのままの状態で腫瘍抑制遺伝子の過剰メチル化を減少させ、腫瘍抑制遺伝子を再活性化するのではないかと考えられる。

今回の試験は、人におけるFdCydとTHUの併用を調べる初の臨床試験である。研究者らは、最大耐量を確立すること、および、どのようにこのレジメンが特定の遺伝子のメチル化に作用するかに興味を抱いている。また、この治療法の毒性を判定し、癌の進行に重要なタンパク質の量に対してどのような影響があるかも調査する。

「FdCyd/THUは、シティ・オブ・ホープ総合がんセンターとNCIの研究者らと共同で開発が進められている。」と、Doroshow医師は述べている。「今のところ、試験の参加者らに対する認容性も良好で、臨床効果も認められている。」

「われわれは、患者に対して安全かつ有効に、繰り返し可能な用量で、これらの腫瘍遺伝子活性化経口薬剤を組み合わせたレジメンを開発できるよう希望している。」

試験の参加基準

標準治療に奏効しなかった進行固形腫瘍患者60人を組み入れる。適格基準についてはhttp://www.cancer.gov/clinicaltrials/NCI-06-C-0221を参照のこと。

試験を行っている施設と問合せ先

この試験は、メリーランド州にあるNIH臨床センターおよびカリフォルニアの施設にて行われている。問合せ先一覧はhttp://www.cancer.gov/clinicaltrials/NCI-06-C-0221を参照するか、詳細はNCIの臨床試験照会オフィス1-888-NCI-1937 (1-888-624-1937)に電話のこと。このフリーダイヤルへの通話内容については秘密厳守である。

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野中 希  訳
島村 義樹(薬学) 監修

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