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健康な男性におけるヒトパピローマウイルス(HPV)口腔内感染の新たな知見

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健康な男性におけるヒトパピローマウイルス(HPV)口腔内感染の新たな知見

米国国立がん研究所(NCI)ニュースノート

原文掲載日:2013年7月2日

 

研究者らは健康な男性が新たに感染した口腔内のHPV感染は一般的ではなく、もし感染しても1年以内に消失する傾向にあると報告している。

HPV感染は、事実上すべての子宮頸癌および一部の生殖器や肛門の癌の原因であることが知られている。

近年HPVは、咽喉上部の悪性腫瘍である口腔咽頭癌の大多数での原因であることが明らかにされてきている。

米国国立癌研究所(NCI)の癌疫学・遺伝学部門のAimée R. Kreimer博士と、フロリダ州タンパにあるモーフィットがんセンターの共同研究者は、喫煙者および未婚男性における口腔内HPV感染についても、通常観察されることであると判断した。

本研究は2013年7月2日付けのLancet誌に掲載された。

口腔咽頭癌はまれに発生する癌であるが、罹患率は特に男性において、急速に増加してきている。

HPVの健康人での口腔内感染では、自然発生の経過について記載した論文はない。

HPVへの感染とその持続性の様式を決定するため、研究者らは男性HPV感染(HIM)臨床研究の一部として、ブラジル、メキシコおよび米国の1600人以上の男性から、口腔のうがい液検体を採取し、HPV感染状態を評価した。

12カ月にわたる試験期間で、被験者のうち4.4%がHPVのすべての型を含む口腔内HPVに感染し、1.7%が癌の原因となる型のHPVに感染し、0.6%が大多数の口腔咽頭癌の原因であるHPV-16型に感染していた。

これらのHPV検出率は、健康な女性の子宮頸部および他の生殖器官での感染率よりかなり低かった。

年齢傾向もまた異なっており、男性でのHPVの口腔内感染は被験者のすべての年齢層で検出されたが、他方、女性の子宮頸管のHPV感染率は性成熟の直後にピークを迎える。

男性では、新たに感染して、ウイルスが消失するまでの中央値は6カ月であり、これはHPVが癌の原因となる他の臓器・器官での期間と同様であった。

原文

翻訳岩崎多歌子

監修辻村信一(獣医学/農学博士、メディカルライター/株式会社メディア総合研究所)

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