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新たな報告で喫煙の蔓延と世界的な健康格差が浮き彫りに

NCIニュースノート

健康に関する新たな11の国際研究報告が、低所得および中所得国での喫煙に関する不平等の負担を浮き彫りにし、アジア、ラテンアメリカおよびアフリカ諸国の貧困層での喫煙の増加、受動喫煙への暴露および喫煙に関連する癌や疾患が社会経済的な不平等に繋がることを明らかにした。米国国立癌研究所(NCI)が助成した、世界的な喫煙の不平等を減らすための研究(Research to Reduce Global Tobacco Inequalities)は、世界中で毎年600万人が死亡する原因となり、さらに増大しつつある喫煙の蔓延をくい止めるために、より多くの政策と介入努力が必要だと指摘している。詳細については2012年3月号のCancer Causes and Control誌に掲載されている。
(詳細についてはリンクを参照のこと。 http://www.springerlink.com/content/0957-5243/23/s1 )

詳細から数例を下記にあげる:

  • 東南アジアのデータでは、喫煙者の口腔癌による死亡率は非喫煙者の5倍に達している。この癌は教育水準と強い逆相関も示している。
  •  いくつかの研究は、喫煙における業界の慣行、マスメディアおよび社会的影響の役割を明らかにしている。ある研究では、多国籍タバコ企業が高所得国で喫煙を奨励するのに成功したものと同じ政治、経済、マーケティング手法を使って、低所得および中所得の国々の脆弱な新市場を蝕んでいることを示している。これらタバコ産業界の販売活動は、マスメディアによる世界的な’カウンターマーケティング’キャンペーンの必要性を浮き彫りにしている。
  • メキシコで行われた研究では、病気の臓器やタバコの犠牲者を掲載した健康に関する生々しい警告画像が、記号表現や文章での警告表示と比較して、参加者に対して全般的に高いレベルでの有効性を記録した。加えて、教育水準が低い参加者では、教育水準の高い参加者と比較して、画像での警告ラベルに対してさらにより高いレベルの有効性を示した。インドで行われた別の研究では、無煙タバコの悪影響についての全国啓発運動が、無煙タバコの使用者たち (主に社会経済的により低い層の女性や農村の喫煙者のような、より負担が大きい集団を含む)の間で、無煙タバコを噛むことへの危険性、禁煙に対する考え方および禁煙の目的や禁煙の具体的行動についての知識を増やすことができることを示している。

 

翻訳岩崎多歌子

監修大野 智(腫瘍免疫/早稲田大学・東京女子医科大学)

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