デノスマブはビスフォスフォネート剤治療を受けた骨転移のある患者に有効 | 海外がん医療情報リファレンス

デノスマブはビスフォスフォネート剤治療を受けた骨転移のある患者に有効

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

デノスマブはビスフォスフォネート剤治療を受けた骨転移のある患者に有効

キャンサーコンサルタンツ
2009年4月

デノスマブによる治療を受ける骨転移がある患者は、ビスフォスフォネート剤を継続する患者より、尿中N-テロペプチドの減少が大きく骨関連事象が少ないとフランスの研究者らが報告した。この試験の詳細は2009年4月1日発行のJournal of Clinical Oncology誌に掲載された。[1]

 

デノスマブは完全ヒトモノクローナル抗体であり、骨リモデリングにおける骨吸収の重要なメディエイターであるNF-kB活性化受容体リガンド(RANKL)を特異的に標的にする。デノスマブは骨粗しょう症、治療誘発性骨量減少、リューマチ性関節炎、骨転移および多発性骨髄腫等の条件で試験されている。デノスマブの生物製剤承認申請(BLA)が、閉経後女性の骨粗しょう症の治療と予防およびホルモン除去療法中の乳癌または前立腺癌患者の骨量減少の治療と予防を対象として米国食品医薬品局(FDA)に最近提出された。

 

この試験は静注ビスフォスフォネート剤治療を受けたにも関わらず尿中N-テロペプチドレベルが上昇した前立腺癌、乳癌及びその他の癌からの骨転移のある患者111人を対象とした。患者はビスフォスフォネート剤療法継続群またはデノスマブ投与群に無作為に割り付けられた。デノスマブ群の71%でN-テロペプチドレベルが正常化したが、ビスフォスフォネート群では29%であった。25週目ではデノスマブ群の64%でN-テロペプチドの低下が維持できたがビスフォスフォネート群では37%であった。骨関連事象の発症はデノスマブ群で8%であったのに対しビスフォスフォネート群では17%であった。

 

コメント:本試験は前立腺癌やその他の癌からの骨転移のある患者に、デノスマブがビスフォスフォネート剤より有効であることを示唆している。

 

参考文献:[1] Fizazi K, Lipton A, Mariette X, et al. Randomized phase II trial of denosumab in patients with bone metastases from prostate cancer, or other neoplasms after intravenous bisphosphonates. Journal of Clinical Oncology. 2009;27:1564-1571.

 


  c1998- CancerConsultants.comAll Rights Reserved.
These materials may discuss uses and dosages for therapeutic products that have not been approved by the United States Food and Drug Administration. All readers should verify all information and data before administering any drug, therapy or treatment discussed herein. Neither the editors nor the publisher accepts any responsibility for the accuracy of the information or consequences from the use or misuse of the information contained herein.
Cancer Consultants, Inc. and its affiliates have no association with Cancer Info Translation References and the content translated by Cancer Info Translation References has not been reviewed by Cancer Consultants, Inc.
本資料は米国食品医薬品局の承認を受けていない治療製品の使用と投薬について記載されていることがあります。全読者はここで論じられている薬物の投与、治療、処置を実施する前に、すべての情報とデータの確認をしてください。編集者、出版者のいずれも、情報の正確性および、ここにある情報の使用や誤使用による結果に関して一切の責任を負いません。
Cancer Consultants, Inc.およびその関連サイトは、『海外癌医療情報リファレンス』とは無関係であり、『海外癌医療情報リファレンス』によって翻訳された内容はCancer Consultants, Inc.による検閲はなされていません。

翻訳内村 美里人

監修林 正樹(血液・腫瘍科)

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

関連薬剤情報

一覧

週間ランキング

  1. 1診療時の腫瘍マーカー検査は不要な可能性
  2. 2ペムブロリズマブが治療歴ある進行再発胃がんに有望
  3. 3非浸潤性乳管がん(DCIS)診断後の乳がんによる死亡...
  4. 4リンパ腫患者の余命は、診断後の無再発期間2年経過で通...
  5. 5BRCA1、BRCA2遺伝子:がんリスクと遺伝子検査
  6. 6緩和ケアにより進行がん患者の医療利用が減少
  7. 7若年甲状腺がんでもリンパ節転移あれば悪性度が高い
  8. 8FDAがベバシズマブ-awwbをバイオシミラーとして...
  9. 9EGFR陽性非小細胞肺がん一次治療にオシメルチニブが...
  10. 10コーヒーが、乳がん治療薬タモキシフェンの効果を高める...

お勧め出版物

一覧

arrow_upward

ユーザー 病名 発信元種別 発信元名 治療法別 がんのケア がんの原因・がんリスク がん予防 基礎研究 医療・社会的トピック 注目キーワード別 薬剤情報名種別

女性のがん
消化器がん
泌尿器がん
肉腫
血液腫瘍
その他
民間機関
その他