プロテオゲノミクス:プレシジョン医療 最前線

プロテオゲノミクス:プレシジョン医療 最前線

日本語動画のURL:https://youtu.be/bJqU5OgM2-8

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。
    
◆─────────────────◆
ゲノミクスとは、生物が持つ全DNA(ゲノムといいます)の研究です。患者のがんについてゲノムを解析すると、どうすれば一番良い形でがんを検出し、診断し、治療できるか、情報が得られます。一方プロテオミクスは、生物が持つ全てのタンパク質(プロテオームといいます)の網羅的研究です。患者のがんについてプロテオーム解析を行うと、最善のがん診断法や治療法に関する情報が得られます。以前はがんのゲノムとプロテオーム研究はしばしば個別に行われていました。2016年、3つの研究チームが患者のがんゲノムとプロテオームの研究を統合し、「プロテオゲノミクス」という新たな研究分野を作りました。これらの研究から、ゲノムとプロテオームを別々に研究するよりも、プロテオゲノミクスのほうが、がん生物学についてより完全で統一的な理解が得られると分かりました。研究者たちはプロテオゲノミクスが個別化医療を応用したより良いがん予防、診断、治療の向上に寄与してくれることを期待しています。詳しくは https://proteomics.cancer.gov/proteomics/proteogenomics をご覧ください。
◆─────────────────◆

元動画掲載日

日本語版公開日

翻訳担当者 関口百合

字幕指導寺田真由美

監修 花岡秀樹(遺伝子解析)

【免責事項】
当サイトの記事は情報提供を目的として掲載しています。
翻訳内容や治療を特定の人に推奨または保証するものではありません。
ボランティア翻訳ならびに自動翻訳による誤訳により発生した結果について一切責任はとれません。
ご自身の疾患に適用されるかどうかは必ず主治医にご相談ください。

がん研究に関連する記事

患者自身の抗体が免疫療法薬の効果を高めるカギかの画像

患者自身の抗体が免疫療法薬の効果を高めるカギか

フレッドハッチンソンがんセンター一部のがん患者は「自身の補助薬」を産生している、今後の治療モデルになるかー Nature誌従来自己免疫疾患と関連付けられてきた自己抗体(免疫タン...
免疫細胞が「裏切り者」に―がんがNK細胞を再プログラムし免疫療法薬から回避の画像

免疫細胞が「裏切り者」に―がんがNK細胞を再プログラムし免疫療法薬から回避

本来がん細胞を標的として殺傷するはずの白血球の一部は、ある状況下で分子的に乗っ取られ、がんを排除する身体の機能に反する働きをすることが、オハイオ州立大学総合がんセンターのアーサー・G・...
【米国癌学会(AACR)】MDアンダーソンから画期的発表12演題の画像

【米国癌学会(AACR)】MDアンダーソンから画期的発表12演題

アブストラクト:1186、3746、3763、3776、3824、6367、6384、6396、6424、6427、6436、6438テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの...
がん細胞の弱点を見つける「金属探知機」を開発の画像

がん細胞の弱点を見つける「金属探知機」を開発

がん細胞の弱点を見つける『金属探知機』として機能するアルゴリズムが、研究者らによって開発された。個別化がん治療の大きなブレークスルーである。

ケンブリッジ大学の研究者らによって開発された...