肉腫全般
FDAが進行胞巣状軟部肉腫にアテゾリズマブを承認
2023年2月7日
進行した胞巣状軟部肉腫(ASPS)に対する治療法が、米国国立衛生研究所(NIH)に属する米国国立がん研究所(NCI)が主導した臨床試験をもとに初めて承認された。免疫療法薬のアテゾリズマブ(販売...
転移のない軟部肉腫に短期放射線療法は通常療法と同等に有効
2022年11月17日
寡分割照射により、創傷の合併症リスクを増加させることなく同等の腫瘍制御を達成 転移のない軟部肉腫(STS)で術前放射線治療が必要な患者は、5週間ではなく3週間の寡分割照射を安全に受けることが可能であり、この治療には同等の腫瘍制御効果があり、
平滑筋肉腫患者・家族の希少がん研究プロジェクト「Count Me In」
2022年11月2日
新たな平滑筋肉腫プロジェクトは、既存の取り組みであるCount Me In's Osteosarcoma Projectに加わり、患者と協力して希少がんの科学的発見を加速させている。 Count Me In(カウント・ミー・イン、「私を参加
ニロガセスタットは希少軟部腫瘍であるデスモイド腫瘍の予後を改善【ESMO2022】
2022年9月21日
・Notch経路を標的とした初の第3相試験により、まれな腫瘍の予後が改善 ・Notchを標的とするガンマセクレターゼ阻害剤であるnirogacestat[ニロガセスタット]は、デスモイド腫瘍患者の無増悪生存期間を延長し、症状を軽減 ・希少が
MDA研究ハイライト2022/08/24【2】肉腫、メラノーマ
2022年9月7日
免疫療法併用療法が転移性肉腫患者に有効 進行性または転移性の軟部肉腫および骨肉腫の患者には、標準的な治療法の選択肢がほとんどない。Neeta Somaiah医師が主導する新しい研究では、複数のサブタイプの再発肉腫あるいは転移性肉腫を対象に、
高用量イホスファミドは再発・原発性難治性ユーイング肉腫に対する標準治療として有望
2022年6月13日
ASCOの見解 「再発・原発性難治性ユーイング肉腫患者に対し全生存期間を延長するイホスファミドの効果を示すデータは、診療を変える可能性があります。この試験以前は、治療法の選択に役立てるために、最も広く使用されているレジメンを直接比較した試験
新規切断術による下肢切断後の運動機能の回復と痛みの軽減
2022年2月24日
下肢切断術を受ける人に対して、従来の義肢装具にありがちな消耗性疼痛や持続的な組織破壊を抑制して、運動機能の劇的な回復が可能となる革新的な外科手術法がある。 オッセオインテグレーションと呼ばれるこの手術法は、通常、大腿骨の中に1本の金属製の棒
ESMO肉腫・消化管間質腫瘍(GIST)シンポジウム2022 ハイライト
2022年2月21日
ESMO(欧州臨床腫瘍学会)肉腫・消化管間質腫瘍シンポジウム2022がオンラインで開催された。 2月1-2日開催の学術プログラムでは、軟部肉腫(STS)、消化管間質腫瘍(GIST)、肉腫および骨腫瘍における包括的概観が示される。管理戦略の革
FDAが悪性血管周囲類上皮細胞腫瘍(PEComa)にアルブミン懸濁型シロリムス粒子製剤を承認
2021年12月2日
2021年11月22日、米国食品医薬品局(FDA)は、局所進行切除不能または転移性の悪性血管周囲類上皮細胞腫瘍(PEComa)の患者を対象に、シロリムス・タンパク結合粒子注射液(アルブミン懸濁型)(販売名:Fyarro、Aadi Biosc
小児横紋筋肉腫の個別化治療につながる遺伝学的手がかり
2021年7月16日
小児の横紋筋肉腫(RMS)は筋肉やその他の軟部組織に発生するまれながんであり、TP53、MYOD1、CDKN2Aなどいくつかの遺伝子変異を伴うものは悪性度が高く、生存率が低いとみられる。この知見は、米国国立衛生研究所に属する米国国立がん研究
骨肉腫に対する抗体薬物複合体(ADC)の新たな治療標的となる表面タンパク質を特定
2021年5月11日
新アプローチにより骨肉腫を標的とする薬剤数の大幅な増加が可能に MDアンダーソンニュースリリース 抄録#LB008 表面タンパク質MT1-MMPを標的とした抗体薬物複合体(ADC)が、正常組織を傷つけることなく骨肉腫の腫瘍細胞を一掃する誘導
パゾパニブが小児および成人の軟部肉腫に有望
2020年10月6日
進行した軟部肉腫の患者の大半に行なう標準治療には、腫瘍切除手術の前に行なう放射線治療と、場合によっては化学療法がある。その目的は手術前に腫瘍を可能な限り多く死滅させることであり、これにより外科医は腫瘍の全部または大部分を安全に切除することが
骨軟部腫瘍の治療における免疫細胞の抑制
2020年7月19日
もともと人体に備わった能力を強めてがんと戦う免疫チェックポイント阻害剤などの免疫療法は、軟部組織や骨に発生するまれながんである肉腫の治療には、わずかな成功しかもたらしていない。ジョンズホプキンス大学キンメルがんセンターの研究者が行った新しい
FDAが、カポジ肉腫にポマリドミドを迅速承認
2020年5月21日
―Approved Drugs― 2020年5月14日、米国食品医薬品局(FDA)は、ポマリドミド(販売名:ポマリスト、Celgene Corporation社)の適応を、高活性抗レトロウイルス療法が奏効しなかった成人のAIDS関連カポジ肉
予期しない効果―がん治療のアブスコパル効果の研究
2020年3月18日
ある女性患者には、もう治療の選択肢がなくなってしまった。稀な形態の肉腫は転移し、治療による効果を示さなくなった。 セントルイスのワシントン大学医学部の医師らは、次に、一番大きな腫瘍に陽子線治療を開始した。腫瘍の成長を遅らせて、67歳の患者が
骨肉腫に免疫療法薬が奏効しない理由をプロファイリングで解明
2020年3月13日
免疫療法薬により希少がん種の転帰を改善する戦略を提示 テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの新しい研究では、骨肉腫患者から採取した腫瘍サンプルの包括的なプロファイリングにより、免疫チェックポイント阻害剤治療で観察される従来の応答不良には
FDAが進行類上皮肉腫にタゼメトスタットを承認
2020年1月30日
2020年1月23日、米国食品医薬品局(FDA)は、転移または局所進行が認められる類上皮肉腫を有し、完全切除が不適応な16歳以上の小児および成人患者に対してタゼメトスタット(販売名:TAZVERIK、Epizyme, Inc.社)を迅速承認
FDAが腱滑膜巨細胞腫にペキシダルチニブを承認
2019年8月29日
2019年8月2日、米国食品医薬品局(FDA)は、症候性の腱滑膜巨細胞腫(TGCT)を有し、病状が重症であるか動作の制限が認められ、かつ手術による改善の見込みがない成人患者にpexidartinib [ペキシダルチニブ](販売名:TURAL
がんのイヌと人を救う― NCIの比較腫瘍学研究
2019年8月7日
イヌは、疑いなく、人間にとって最良の友達である。だから人々が自分のイヌに何でもしたいと思うのは驚くことではない。もし自分のイヌが深刻ながんの診断を受けたとしたら、飼い主は何ができるだろうか。 1つの選択肢は、NCIが支援する、新しいがん治療
フレッドハッチンソンがん研究センターによるASCO2019発表
2019年7月5日
フレッドハッチンソンがん研究センターの免疫療法、がん関連ウイルスの予防、医療格差などに関する最新の知見が、米国臨床腫瘍学会(ASCO)の年次総会で紹介される。会議は「あらゆる患者の治療、あらゆる患者からの学び」というテーマで、5月31日~6
オララツマブ、軟部肉腫で生存の延長示されず、新規投与を中止
2019年2月12日
EUで現在治療中の患者は1,000人程と推計 欧州医薬品庁(EMA)は2019年1月23日にプレスリリース発表によると、オララツマブ[olaratumab](商品名:Lartruvo)+ドキソルビシン併用は、軟部肉腫患者の寿命を延長するのに
免疫療法薬が胞巣状軟部肉腫に有効
2019年2月7日
免疫チェックポイント阻害剤と呼ばれる、ある種の免疫療法が希少がんである進行胞巣状軟部肉腫(ASPS)の患者に有用である可能性が、小規模な臨床試験結果で示された。 これまでにASPS患者を対象に試験した治療法で効果が見られたものはほとんどない
FDAが特定の遺伝子特性を有する固形腫瘍に対してlarotrectinibを承認
2018年12月7日
2018年11月26日、米国食品医薬品局(FDA)は、既知の後天的な耐性変異を伴わない神経栄養因子受容体チロシンキナーゼ(NTRK)融合遺伝子を有し、転移がみられるか外科的切除による重篤な合併症の発症率が高く、適切な治療がない、もしくは治療
新薬NBTXR3、局所進行軟部肉腫の術前治療選択肢に
2018年11月12日
NBTXR3注入とそれに続く放射線治療は、四肢および体幹壁の軟部肉腫患者に対して有効で安全(Act-In-Sarc ) 放射線治療で活性化させたNBTXR3酸化ハフニウムナノ粒子による治療を受けた四肢・体幹壁の局所進行軟部肉腫患者は、放射線