抗癌作用のある夏の食材/ダナファーバー癌研究所 | 海外がん医療情報リファレンス

抗癌作用のある夏の食材/ダナファーバー癌研究所

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抗癌作用のある夏の食材/ダナファーバー癌研究所

ダナファーバー癌研究所の専門家が提言するフォークを手に癌と闘うためのヒント

夏は近隣の農場の直売所で農産物を手に入れるのに最適なシーズンである。収穫したばかりのみずみずしい果物や野菜は、新鮮で滋養にあふれ、癌リスクを下げる効果があると、ボストンのダナファーバー癌研究所の栄養学の専門家はいう。

ダナファーバー癌研究所の栄養学者であるStephanie Meyers氏(RD、LDN、CNSD)によると、夏に果物や野菜を買うときには、地産地消を心がけるとよい。「通常、果物や野菜がスーパーマーケットに届けられるまで1500マイル(2400km)の距離を旅します。近隣でとれた農産物を買うと、栄養価が最も高い状態のものが手に入ります。つまり、抗癌作用が最も期待できるということです」(Meyers氏)。では、何を買ったらよいだろうか。

Color Your World (食卓を彩る)

「栄養の力で癌と闘う最も効果的な方法は、色彩を豊かにすることです」(Meyers氏)。その理由は、果物や野菜に豊かな色彩を与える色素は、植物性栄養素を含んでいるからである。植物性栄養素は植物を保護する働きをする化合物で、人間にも有益である可能性がある。ポイントは、色が濃ければ濃いほど、期待できる抗癌作用もそれだけ強いことだ。

Meyers氏が勧める夏の食材は、たとえば次のようなものだ。

  • ケール ブロッコリー トマト ニンジン ニンニク ベリー類

“K”olorful kale and its cruciferous cousins (緑豊かなケールとアブラナ科の仲間たち)

「農場の直売所での購入をいちばんにお勧めしたい野菜はケールです。ケールに豊富に含まれるインドールという植物性栄養素は、肝臓の解毒作用を活性化し、癌との闘いを助けます」(Meyers氏)。インドールはケールの濃い緑色の部分に含まれる成分である。アブラナ科の野菜には他に、ブロッコリー、キャベツ、芽キャベツなどがある。Meyers氏は、アブラナ科の野菜を多く含む食事をとる人は肺癌、前立腺癌、胃癌の発生率が低いことを指摘する。ケールを蒸して調理すると、コレステロールを下げる効果も見込める。

Tasty tomatoes (美味なるトマト)

もぎたての完熟トマトの美味しさは格別だ。トマトはスーパーマーケットで一年中手に入るが、Meyers氏は、夏は近隣の直売所や農場のスタンドで栄養価がピークを迎える旬のトマトを買うことを勧めたいという。「トマトは、リコピンという植物性栄養素が豊富な強力な夏の食材で、前立腺癌のリスク低下に関連しています」(Meyers氏)。

トマトの栄養を最大限に引き出すには、ソースにするとよい。リコピンは、トマトを加熱すると最も吸収しやすくなる。Meyers氏が勧めるのは、近隣の直売所でトマトを大量に買い込んでソースを作り、密閉容器に入れるか冷凍して一年中楽しむことである。

Orange origins (オレンジの素)

カロテノイドという植物性栄養素が豊富なニンジンも、直売所でのすばらしい選択肢である。「1日わずか2皿のカロテノイドで、乳癌と卵巣癌のリスクを下げることが示されています」(Meyers氏)。

カロテノイドを多く含む食材はほかに何があるだろうか。オレンジ色のものを思い浮かべてみよう。

  • サツマイモ ドングリカボチャやニホンカボチャなどの冬カボチャ(スクワッシュ)  初秋のカボチャ(パンプキン)

Meyers氏によると、錠剤のカロテノイドには自然食品に含まれるカロテノイドほどの保護効果はない。これは多くの栄養素でいえることである。健康効果を最大限に高めるには、その食品を丸ごと食べるのがよいという。

Gorgeous garlic (パワフルなニンニク)

「ニンニクは、直売所ではつい素通りしがちですが、実は地元産の新鮮なものを手に入れるよい機会です」(Meyers氏)。ニンニクの世界最大の生産国は中国であるが、アメリカまで輸送するには長い時間がかかり、栄養価が急激に低下する。「抗癌作用を最大にするには、畑から食卓までの時間をできるだけ短くすることが大切です」(Meyers氏)。ニンニクには、硫化アリルという植物性栄養素が含まれる。

“B” is for better health through berries (ベリー類の健康効果)

ベリー類は総じて健康によい。夏には、オランダいちご、ブルーベリー、ラズベリーを求めよう。秋には、クランベリーが旬を迎える。ベリー類の赤や青の色素には、アントシアニンという強力な抗酸化物質が含まれる。アントシアニンは植物を保護し、ひいては人間を保護する。特に乳癌サバイバーのリスクを下げる。

Meyers氏によると、地産地消は栄養学的な点から、私たちが健康を守るためにできる最良の対策の1つである。何よりもまずできるだけ多くの色を、できるだけ収穫から時間を置かずに食べることが、最も高い抗癌効果を得られるのだという。

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月橋純子 訳
朝井鈴佳(獣医学・免疫学) 監修
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原文

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