局所進行前立腺癌に対するホルモン療法に放射線療法を追加することにより生存期間が延長する | 海外がん医療情報リファレンス

局所進行前立腺癌に対するホルモン療法に放射線療法を追加することにより生存期間が延長する

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

局所進行前立腺癌に対するホルモン療法に放射線療法を追加することにより生存期間が延長する

Adding Radiation to Hormone Therapy Improves Survival in Locally Advanced Prostate Cancer (Posted: 07/08/2010)

– シカゴで開催された2010年米国臨床腫瘍学会(ASCO)総会で発表された知見によると、局所進行前立腺癌の男性においてホルモン除去療法に放射線療法を追加することにより生存期間が延長する。

NCIキャンサーブレティン2010年6月15日号参照

国際共同第3相試験の結果によると、アンドロゲン除去療法(ADT)に放射線療法を追加すると、局所進行前立腺癌男性の死亡リスクを43%減少させることが判明した。このデータは先週シカゴで行われたASCO年次総会で発表された。

1995~2005年の間に、1,205人の男性がADT+放射線療法もしくはADT単独療法に無作為に割りつけられた。多くの男性の癌はステージT3~T4 であった。追跡期間中央値6年の後、併用療法を受けた603人中51人、ADT単独療法を受けた602人中89人が死亡した。重篤な消化管有害事象の発生はどちらの群でも2%未満であった。しかし、放射線療法を受けた患者の方が、軽度の下痢と直腸出血が多かった。

「これらの結果から示唆されることは、このような患者の治療計画に放射線治療を加えることは、標準治療の一部になりうるとみられ、考慮されるべきである」と、筆頭研究者であり、プリンセスマーガレット病院とトロント大学所属のDr.Padraig R. Warde氏は述べた。

ADT+放射線療法を受けた男性は、ADT 単独療法を受けた男性よりも10年間の前立腺癌死亡率は少ない(15%対23%)だろうと、研究者らは予測している。最終結果はあと数年で明らかになると期待される。

この試験はIntergroup T-94-0110 試験として知られるが、カナダ国立がん研究所によって調整され、英国医学研究会議(Medical Research Council of the United Kingdom)と米国のSOG臨床試験協力団体が参加した。この試験はもともと1993年に計画されたが、「この結果は2010年でも意味があると確信している。未だに、高リスク患者の約50%がADT単独で治療されているのである」とWarde氏は述べた。実際のところ、ここ10年の技術的な変化のために「この試験で使用されているよりもはるかに大量の放射線」を前立腺に照射することが可能になったので、本試験の放射線治療追加の効果は、過少評価されているかもしれないと、同氏は述べた。

******

野長瀬 祥兼 訳

榎本 裕(泌尿器科/東京大学医学部附属病院)監修

******

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

arrow_upward