訪問看護は癌の症状管理を改善する | 海外がん医療情報リファレンス

訪問看護は癌の症状管理を改善する

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

訪問看護は癌の症状管理を改善する

Home Care Nursing Improves Cancer Symptom Management (Posted: 12/16/2009) Journal of Clinical Oncology誌11月16日電子版に掲載された研究によると、訪問看護(Home care nursing:HCN)は、経口抗癌剤のカペシタビンを服用している乳癌患者と大腸癌患者の症状管理を改善する。

NCIキャンサーブレティン2009年12月01日掲載記事より(最新号日本語版はこちら

Journal of Clinical Oncology誌11月16日電子版に掲載された研究によると、訪問看護(Home care nursing:HCN)は、経口抗癌剤のカペシタビンを服用している乳癌患者と大腸癌患者の症状管理を改善する。英国の研究者らは、カペシタビンを服用している大腸癌あるいは乳癌の患者164人を無作為に標準ケア群またはHCN群に割り付け、4.5カ月(化学療法6サイクル)にわたって追跡調査を行った。

この研究により、HCN群の患者は標準ケア群の患者に比べて、口腔粘膜炎、下痢、便秘、悪心、疼痛、疲労や不眠の著しい改善がみられたことが明らかとなった。この改善は、最初の2サイクルの治療中が一番顕著であった。さらに標準ケア群の患者は、予定外の医療資源、特に入院日数が大幅に増加した(HCN群患者の57日に対して標準ケア群患者は167日)。

化学療法の最初の週の間は、HCN群患者のところへは、訪問看護と癌看護の訓練を受けた経験豊富な看護師が訪れた。1時間から1時間半の訪問の間、看護師はカペシタビンとその副作用に関する情報を提供し質問に答えた。その後、患者は、看護師から週に1度の電話を受け、副作用の判定とその克服の方法を話し合った。複数の重篤な副作用(グレード3以上)または化学療法に対処することが難しい患者は、その後に訪問看護を受けた。標準ケア群の患者には、主治医から書面と口頭でカペシタビンの情報が提供され、起り得る副作用に対処するための薬が処方された。標準ケア群の患者は基本の評価をされ、その後は医療アドバイスを行わない研究スタッフより週に1度の電話を受けた。

経口抗癌剤は、多くの癌種で次第に標準治療レジメンの一部となってきており、そのため、「在宅患者を支援する方法を見つけることは必須とみられる」と筆者らは記した。彼らは、症状に着目したHCNプログラムは、在宅患者の支援に効果的な方法と思われると結論づけた。

******

Nogawa 訳

後藤 悌(呼吸器内科医/東京大学大学院) 監修

 ******

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

週間ランキング

  1. 1乳がん化学療法後に起こりうる長期神経障害
  2. 2非浸潤性乳管がん(DCIS)診断後の乳がんによる死亡...
  3. 3BRCA1、BRCA2遺伝子:がんリスクと遺伝子検査
  4. 4がんに対する標的光免疫療法の進展
  5. 5若年甲状腺がんでもリンパ節転移あれば悪性度が高い
  6. 6「ケモブレイン」およびがん治療後の認知機能障害の理解
  7. 7コーヒーが、乳がん治療薬タモキシフェンの効果を高める...
  8. 8ルミナールA乳がんでは術後化学療法の効果は認められず
  9. 9HER2陽性進行乳癌治療に対する2種類の新診療ガイド...
  10. 10リンパ腫患者の余命は、診断後の無再発期間2年経過で通...

お勧め出版物

一覧

arrow_upward