2008/12/02号◆新しい画像技術の”臨床での検証” | 海外がん医療情報リファレンス

2008/12/02号◆新しい画像技術の”臨床での検証”

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2008/12/02号◆新しい画像技術の”臨床での検証”

同号原文

NCI Cancer Bulletin2008年12月02日号(Volume 5 / Number 24)

日経「癌Experts」にもPDF掲載中~

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新しい画像技術の”臨床での検証”

実験で新しい画像技術が役に立つことを明らかにした後で、現場での使用が期待通りであることを確認することも重要である。この確認作業は癌制御・人口学部門の応用研究プログラム(ARP)が実施している。「私たちは、新しい技術に対する認識を把握するために医師調査を利用します。しかし、新しい検査が有効性試験の時と同じように臨床においても機能するかどうかを把握するため、医療を提供しながらデータを集める必要もあります。有効性試験も結局のところは臨床に関わりのない職員や調整下で実施されているのですから」と、ARPの主任研究員であるDr. Stephen Taplin氏は説明する。

Taplin氏は乳癌サーベイランス協会(Breast Cancer Surveillance Consortium)を統括している。この協会は、例えば乳腺密度は癌の発見にどのように影響しているのか、また最新のトレーニングソフトは放射線科医の能力を向上させ、マンモグラフィの読影精度を高めることができるのかどうかなど、最新の乳癌スクリーニング法の臨床での影響を把握することに重点を置いた研究ネットワークである。

マンモグラフィは成熟した技術であるとTaplin氏は言う。「数十年かけてその長所並びにその欠陥による影響を評価してきました。」しかし、新技術がより速いペースで登場していることから、問題点を予想したり疑問視するための時間(そしてそれらの問題に取り組むための資料)が少なくなっている。マンモグラフィ評価にとって一つの解決策は、連邦政府関係機関とアメリカ癌協会のような非営利機関の間での資源共有のためのパートナーシップであった。

ARPの医療サービス経済部(Health Services and Economics Branch)の疫学者であるDr. Carrie Klabunde氏は、地域社会の臨床現場における結腸直腸癌スクリーニング導入の把握を目的とする研究プロジェクトのポートフォリオを管理している。同氏は、米国における仮想大腸内視鏡検査の利用状況のモニタリングを開始する取り組みを主導している。

仮想大腸内視鏡検査とは結腸直腸癌を検査する最新技術の一つで、外部画像装置を用いて結腸の内膜を調べるものである。「私たちは、現場で仮想大腸内視鏡検査を効率よく行う方法、そして処置の効果に関する質の高いデータをまだ必要としています」と同氏は指摘する。

問題は、例えば、何かの事情で結腸の外側で疑わしい所見が見つかる場合である。「腎臓の腫瘍から全く良性のもの、脂肪の塊もしくは臓器の正常な変形まで、これらの所見からあらゆる可能性が考えられます」とKlabunde氏は説明した。「その塊もしくは瘤が何であるかを明らかにするのは誰の責任か、そして誰がその費用を支払うのかという問題が生じてきます。それが今後の課題となるでしょう。」

「競合する利益があまりにも多く関与していることから、そして分析には科学的な厳密さが要求されることから、このような問題は第三者的グループによって検討される必要性が極めて高くなっています」とTaplin氏は述べた。「注意深く観察して、その技術で私たちが期待する結果を実現してくれる研究者に対して、資金を提供することが重要です」。

結腸直腸癌スクリーニング手法の成果を全国的にモニターできるようにするために、Klabunde氏と医療研究・品質局(Agency for Healthcare Research and Quality)の共同研究者らは、結腸直腸癌スクリーニングの成果を追跡調査するデータシステムを開発し評価する研究を支援してきた。今回の研究は最近のMedical Care誌増刊に掲載されたもので、下記のアドレスから注文できる: http://healthservices.cancer.gov/publications/improv_deliv.html

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豊 訳

榎本 裕(泌尿器科)監修

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