数学的手法による子宮頸癌の治癒例増加の可能性/オハイオ州立大学 | 海外がん医療情報リファレンス

数学的手法による子宮頸癌の治癒例増加の可能性/オハイオ州立大学

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数学的手法による子宮頸癌の治癒例増加の可能性/オハイオ州立大学


オハイオ州立大学
2010年1月28日

子宮頸癌は早期発見の場合、治癒する可能性が高い。しかし3分の1の症例では、腫瘍の治療に対する反応が乏しい、または治療後に再発するなど、治癒する可能性が非常に低い。[pagebreak]オハイオ州立大学総合がんセンターのジェームズがん病院ソローブ研究所の研究者らが新たに開発した数学的モデルを用いれば、治療に反応しない腫瘍を速やかに特定することが可能になるかもしれない。

このモデルでは、腫瘍サイズ変化を観察するために治療前および治療中に撮影したMRI画像情報を用いる。この情報をモデルに当てはめることで、特定の症例において治療への反応が良好であるか否かを予測する。良好でないと予測される場合、患者は治療途中で、より積極的または研究的な治療法など、現時点では選択肢になかった治療法に切り替えることができる。

Journal Cancer Research誌に掲載された試験では、癌治療目的で計画された標準的な放射線治療を受けた80人の子宮頸癌患者のMRI画像情報と治療結果が用いられた。

研究責任医師 のJian Z. Wang氏は、OSUCCC-James放射線医学の助教であり、放射線物理学者である。Wang氏は以下のように述べている。「このモデルにより、臨床データをより正確に読み取り、個々の患者の治療結果を予測することが可能になるでしょう」。「本論文で発表された治療結果予測は、MRI画像から読み取った腫瘍容積の変化に基づいており、データ自体は地域病院でも簡単に入手できるものです。このモデルは非常に信頼性が高く、腫瘍の局所制御と再発を90%の確率で正確に予測することができます」。

論文の筆頭著者であるZhibin Huang氏によると、この新たなモデルの強みは、腫瘍縮小に主要な役割を果たし、しかも患者によって異なる3つの因子を評価するのにMRI画像情報を用いる点である。その3つの因子とは、放射線照射で死滅しなかった腫瘍細胞の比率、死滅した細胞が腫瘍から除去される速さ、そして生存する腫瘍細胞の成長率である。

Wang氏によれば、このモデルはすべての子宮頸癌患者に適用することができ、さらに研究者らは他の部位の癌に応用できるモデルを開発中であるという。

共著者であり、オハイオ州立大学の放射線医学教授であるNina A. Mayr博士は、現状では指診や触診により子宮頸癌のサイズを推測しているため、不正確なことが多い点を指摘している。さらに治療終了後、何カ月も経過しなければ、腫瘍の縮小が明らかにならないという。

現在、腫瘍の治療に対する反応予測に使用されているその他の臨床学的因子には、腫瘍のステージ、腫瘍の周辺リンパ節への浸潤の有無、腫瘍の顕微鏡像がある。

「われわれの開発した動態モデルは非常に複雑な生体組織である腫瘍の根本的な生物学的メカニズムを理解する助けになるでしょう。このモデルにより、臨床データをより正確に解釈し、治療結果を予測できるようになりますが、これはオーダーメイド医療として、最も効果的な治療法を特定するのに不可欠になるでしょう」とWang氏は述べている。

この研究は国立癌研究所(NCI)の資金提供を受けている。本研究に参加した他のオハイオ州立大学の研究者は以下のとおりである。
William T.C. Yuh、Simon S. Lo、Joseph F. Montebello、John C. Grecula、Lanchun Lu, Kaile Li、Hualin Zhang、Nilendu Gupta

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寺澤多恵 訳
志村 美奈(薬学)監修
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原文


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