2009/02/10号◆注目の臨床試験「マルチメディア技術の利用でさらに質の高い癌情報を提供」 | 海外がん医療情報リファレンス

2009/02/10号◆注目の臨床試験「マルチメディア技術の利用でさらに質の高い癌情報を提供」

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

2009/02/10号◆注目の臨床試験「マルチメディア技術の利用でさらに質の高い癌情報を提供」

同号原文

NCI Cancer Bulletin2009年2月10日号(Volume 6 / Number 3)

日経BP「癌Experts」にもPDF掲載中~

PDFはこちらからpicture_as_pdf

____________________

注目の臨床試験

マルチメディア技術の利用でさらに質の高い癌情報を提供

臨床試験名

初期の前立腺癌および乳癌患者を対象にした、Cancer Information Service Research Consortium Multimedia Educational Program(癌情報サービス 研究コンソーシアム・マルチメディア教育プログラム)のランダム化試験(AMCCRC-08-0498)。プロトコル要旨を参照のこと。

臨床試験責任医師

Alfred Marcus医師(AMC 癌研究センター)

この試験が重要な理由

NCI癌情報サービス(CIS)では、フリーダイヤル1-800-4-CANCERで癌関連の情報を提供している。また、相談者の癌に関する質問に答えるだけでなく、相談者に対してNCI発行物の中から適切なものを郵送するサービスも通常行っている。現在3つの試験を行い、これらの印刷された資料に加えてマルチメディア教育プログラムを導入することで、前立腺癌患者(試験1)あるいは乳癌患者(試験2)がより詳細な情報を得たうえで治療法を選ぶことができるのか、また乳癌患者が治療後の生活の準備がしやすくなるのか(試験3)を明らかにしようとしている。

新たに前立腺癌および乳癌と診断された患者、あるいは治療が終了しつつあるか、終了したばかりの乳癌患者がCISに相談の電話をかけてきた際に、いずれかの試験への参加を呼びかける。参加者は標準的な印刷された資料を受け取る群と、おなじ資料に加えて関連した内容のマルチメディアプログラムを受け取る群とに無作為に割り付けられる。「マルチメディアプログラムを用いたほうが、患者は十分な情報に基づいたうえで癌治療に関する決断を下すことができるし、治療後の生活に順応しやすくなると考えています」とMarcus医師は言う。

マルチメディアプログラムには、バーチャル(ネットワーク上の)図書館、様々な治療選択肢のプラス面とマイナス面や癌治療後の生活について専門家が議論するビデオ、テキスト情報を保存できるノート機能、医療チームへの質問を整理するのに役立つ医師と患者のコミュニケーション指導などがあり、新たに診断を受けた患者向けのものとして、様々な治療選択肢を評価するのに役立つツールもある。

参加者には資料を渡してから2カ月後および9カ月後に連絡し、癌に特異的な苦悩、感情面でのQOL(生活の質)、身体機能、その他の転帰について評価を行う。

また、治療を終了しつつある乳癌患者も、相談の電話をしてから7日~10日後にCISからコールバック(折り返しの電話)がかかる群と、何も連絡を受けない群に無作為に割り付けられる。Marcus医師が述べているように、「今回の試験を通じて、この新しいコールバック法が容認できるもので、相談者に有益であるということが明らかになれば、CISのサービス拡大に向けて新たな、そして絶好の機会となるかもしれない。」

問い合わせ先

適格基準リストおよび臨床試験に関する問い合わせを参照。

過去の「注目の臨床試験」(原文)は以下を参照。
http://www.cancer.gov/clinicaltrials/ft-all-featured-trials

******

河原 恭子 訳

榎本 裕(泌尿器科)監修

******

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

週間ランキング

  1. 1非浸潤性乳管がん(DCIS)診断後の乳がんによる死亡...
  2. 2コーヒーが、乳がん治療薬タモキシフェンの効果を高める...
  3. 3リンパ腫患者の余命は、診断後の無再発期間2年経過で通...
  4. 4ルミナールA乳がんでは術後化学療法の効果は認められず
  5. 5BRCA1、BRCA2遺伝子:がんリスクと遺伝子検査
  6. 6若年甲状腺がんでもリンパ節転移あれば悪性度が高い
  7. 7治療が終了した後に-認知機能の変化
  8. 8乳がん検診におけるマンモグラフィの検査法を比較する新...
  9. 9専門医に聞こう:乳癌に対する食事と運動の効果
  10. 10免疫療法薬の併用はタイミングと順序が重要

お勧め出版物

一覧

arrow_upward