2009/05/05バイオインフォマティクス特別号◆「Dr. Kenneth Buetow氏に聞く」 | 海外がん医療情報リファレンス

2009/05/05バイオインフォマティクス特別号◆「Dr. Kenneth Buetow氏に聞く」

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2009/05/05バイオインフォマティクス特別号◆「Dr. Kenneth Buetow氏に聞く」

同号原文

NCI Cancer Bulletin2009年5月5日バイオインフォマティクス特別号(Volume 6 / Number 9)

日経BP「癌Experts」にもPDF掲載中~

PDFはこちらからpicture_as_pdf ____________________

Dr. Kenneth Buetow氏に聞く

Dr. Kenneth Buetow氏は米国国立癌研究所(NCI)の生物医学情報科学・情報技術センター(Center for Biomedical Informatics and Information Technology)長であり、caBIG ®(cancer Biomedical Informatics Grid:癌生物医学情報科学グリッド)イニシアチブのリーダーである。caBIG ®では生物情報学のインフラと40を超えるツールを提供し、各機関や個別の研究者が生物医学データを安全に共有することを可能にした。

caBIG®は各施設所定のプロプライエタリー・システムとの相互運用性にどのように対処してこられましたか?

caBIG ®に接続するには、「導入(adoption)」と「適合(adaptation)」の2つの方法があり、多くの施設はcaBIG ®ツールを導入すると共に、公表された互換性ガイドラインを用いて既存のIT設備をcaBIG ®に適合させるというハイブリッド法を選択しています。すべてのcaBIG ®ツール及び情報は”非ウイルス”オープンソース・ライセンスの下で公開されているため、caBIG ®技術の商業的再利用が可能となり、顧客はcaBIG ®と互換性を有することができます。われわれは国際的に認められたデータ規格を採用、または規格が存在しないか不適切な部分に対しては専門機関と共同で語彙、共通データ要素、データモデルを開発し、他システムとの接続を簡略化しています。caBIG ®はデータ連携をサポートしており、各機関は継続してそれぞれのデータ管理を行います。われわれは最近、相互運用のcaBIG ® 臨床試験管理ソフトウエアを用いて米国国防総省とカイザー・パーマネンテ(Kaiser Permanente)のシステム間で健康データの交換を実証し、今まで克服できない隔たりと考えられてきた研究と治療との間の橋渡しをしました。

情報セキュリティーをめぐる問題にどのように対処されていますか?

caBIG ®のData Sharing and Intellectual Capital Workspaceはこの問題に取り組み、研究者がデータの感度を評価し、連邦プライバシー規則、試験参加者の保護、試験依頼者との契約順守、および所有権に対応するのに有用なガイドラインおよびツールを提供しています。さらに、caGrid構造はオープンソースのGlobusツールキットをベースに強化セキュリティー基盤を追加して、管理およびセキュリティー対策強化のためのサービスおよびツールも提供します。

caBIG®の次のステップは何ですか?

昨年はcaBIG®計画にとって大きな成果を達成した年でした。50のNCI指定癌センターおよびNCCCP会員をcaGridを介して相互に接続して、120を超るアクティブなグリッド・ノードを有する世界最大の生物医学専用のグリッドを構築しました。持続的なコミュニティーの拡大を支援するために、それぞれが科学ドメインまたはcaBIG®ツールの収集を支援する6カ所のナレッジ・センターから成るEnterprise Support Network(事業支援ネットワーク)を設立し、さらに現在までに約20のSupport Service Providers(支援サービス・プロバイダー)がcaBIG ®に接続して、訓練、設定、ツールのカスタマイズを必要とする研究者および機関を無料で支援しています。

米国以外では、caBIG ®および英国王立癌研究所が数年にわたり共同で相補的技術を導入してきましたし、最近では、caBIG®会員がインドに出張して、研究医療機関を指導する保健省の代表および応用電算機開発センターと会合を持ちました。われわれは将来的に多くのより生産的な交流を期待しています。また、ヨルダンのアンマンにあるキングフセイン医療センターでは、先日、caBIG ®技術の品質と有用性に対する信任投票により、データの相互運用のために病院全体にcaBIG ®設備を実装することが可決されました。

caBIG ®プログラムの詳細情報については、最近公表されたcaBIG® 2008年年次報告書(http://cabig.cancer.gov/gettingconnected/caBIGresources/annualreport/)を是非ご覧いただきたいと思います。

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榎 真由 訳

小宮 武文(胸部内科医/NCI研究員・ハワード大学病院)監修

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