大腸癌治療の適応を決定するための新しい方法が提案される/メイヨークリニック | 海外がん医療情報リファレンス

大腸癌治療の適応を決定するための新しい方法が提案される/メイヨークリニック

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大腸癌治療の適応を決定するための新しい方法が提案される/メイヨークリニック


大腸癌治療の適応を決定するための新しい方法が提案される 2008年5月16日

このリリースは、米国国立衛生研究所(NIH)の一部である米国国立癌研究所(NCI)とともに、ソーシャルメディア形式で提供される。

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ニュース

・シカゴの米国臨床腫瘍学会(ASCO)で新しい研究結果(抄録 #4020)が公表され、これにより25%程の大腸癌患者の治療法が変わるかも知れず、これを根拠に結腸直腸癌のステージ分類を変更することが提案されるかもしれない。

・1992年から2004年の米国国立癌研究所(NCI)SEERに登録された国民がん登録と第3相臨床試験のデータを使用したこの新しい研究により、癌が腸壁に浸潤している深さと、結腸直腸癌のリンパ節転移(ステージ Ⅲ)との間に、以前に考えられていたよりも深い関連があることが示された。

・リンパ節転移に加え、原発の癌の厚みが腸壁内にとどまっているか否かも生存率に寄与することがわかった。リンパ節転移のある「薄い」癌(大腸の壁に限局した)に罹患したステージⅢの患者の方が、リンパ節転移のない腸壁から外に飛び出した「厚い」癌を持つステージⅡの患者より、生存率が良かった。現在の結腸癌の治療法の基準では、すべて、またはほとんどのステージⅢの患者は癌の術後化学療法を受けるが、ステージⅡの患者は通常化学療法を受けない。別のNational Cancer Data Base(NCDB)アナリシスでは、大腸癌が腸壁に限局したステージⅢの患者は、化学療法を受けなくてもステージⅡの患者より生存率が良い。

・ 術後補助[アジュバント]療法のガイドラインには、新しい臨床試験の実施や、原発癌の浸潤能とリンパ節転移能との相互作用について分子生物学的な研究を行う必要性があると思われる。

・ また癌が腸壁以上に浸潤し、隣接した組織や臓器にまで及んでいる患者の生存率は、癌が浸潤して腸壁外面の表面のみに貫通したのみの患者に比べ劣る(その反対が真実と思われていた)。

・この抄録/ポスターはアリゾナ州、Scottsdaleのメイヨークリニックの放射線腫瘍医、また現在のガイドラインを変更することを提案するHindgut Task Force(後腸特別委員会)of the American Joint Commission on Cancer(AJCC)の副委員長であるLeonard L. Gunderson医師により公表される。J. Milburn Jessup 医師は米国国立衛生研究所の一部である、米国国立癌研究所のTask Force(特別委員会)の委員長である。

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木村 つばさ 訳
鵜川邦夫(消化器内科)監修

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原文

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