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新しい乳癌放射線療法では正常組織を避けることはできない/メイヨークリニック

  • 2007年12月19日

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新しい乳癌放射線療法では正常組織を避けることはできない
メイヨークリニック
2007年10月30日

フロリダ州ジャクソンビル - メイヨークリニック(ジャクソンビル)の研究者らによると、5日間で完了する乳癌の放射線治療は、症例によっては肺や心臓が、6週間の標準治療と同程度の副作用を起こす可能性のある放射線量を受ける可能性があるという。

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部分照射法として知られるこの短期治療法では、複数のビームによって乳房の小さな領域に放射線を集中させるため、ビームが乳房の裏側にある心臓や肺へと通り抜けてしまうことが研究者らによって明らかにされた。標準的な治療法のように数週間にわたって乳房全体を照射する場合では、心臓および肺の多くが長期間にわたって低線量の放射線に被曝するおそれがあるという。

米国放射線腫瘍学会(ASTRO)の年次総会で発表された以上の研究結果は、いずれの方法も同じようにリスクと利点があることを示唆するものであると、試験責任医師のLaura Vallow, M.D.氏は述べる。

「この研究結果は、乳房部分照射法でもわれわれが期待するほどは正常組織を避けられない場合もあり、正常組織への被曝という点において標準的な治療法はそれほど劣るものではないことを物語っている」とVallow氏は語る。

現在、連邦政府の補助を受けた大規模臨床試験では、腫瘍医らが2通りの放射線治療―全乳房照射法(WBI)および3次元原体照射による乳房部分照射法(PBI)―を検討している。試験には、初期乳癌の診断を受け、腫瘍摘出術を受けた全米の女性数千人が組み入れられている。

短期間の放射線療法が長期間にわたる療法と同等の効果をあげることによって、乳房切除術より温存療法の使用が広がることが望まれるとVallow氏は述べる。「何週間にも及ぶ放射線治療を避けるために腫瘍摘出術ではなく乳房切除術を選ぶ女性が多い。短期間と長期間の放射線療法の結果が同等であれば、そんな人たちのなかにも、より非侵襲的な手術を選択する人もでてくるだろう。」

ASTROで発表された2つの試験において、Vallow氏、Ashley Gale, M.S.氏、Anudh Jain M.D.氏およびメイヨークリニック(ジャクソンビル)の医師チームらは臨床試験に参加した患者用に設定した放射線学的パラメーターを用い、コンピューターを利用して、WBIまたはPBIを施行した場合に被曝する正常な心臓組織および肺組織の量を評価した。

「われわれは、この2つの手法を用いることによる患者の総被曝線量には根本的な差があるのではないかと考えていたが、被曝を免れる正常組織の量に注目した者はこれまでいなかった。われわれが関心を寄せているのは、被曝を低減させながら、より耐容性のある治療法を生み出すことを最終目標として、治療計画の細かい点に分け入ること」であるという。

第一の試験では、研究者らが臨床試験に組み入れられた患者25人の治療計画を分析し、WBIまたはPBIを用いた場合に肺がどんな被曝をするかを計算した。すると、PBIではWBIより低線量の放射線に被曝する肺の体積がわずかに多くなるが、高線量の放射線に被曝する肺の体積は少なくなることがわかった。

「乳房部分照射法では全体としての肺の被曝は増加するが、全乳房照射法と比較すると高線量の被曝をうける肺の体積はより少なくなる」とVallow氏は述べる。

同試験の患者のうち左乳房の腫瘍摘出術を受けた患者14人について、研究者らが正常心臓組織の被曝量を計算したところ、腫瘍が乳房内側にあった患者では、心臓の被曝線量がPBIでもWBIでもほぼ同じであることがわかった。腫瘍の位置が腋窩に近かった患者では、PBIによる正常心臓組織の被曝はなかったとVallow氏は語った。

「今回の試験は、放射線治療を提供していくうえで、われわれが実際にはどの程度のレベルまで到達しているのかを示すものであった。現時点では、組織の被曝に関する微妙な相違を検討しているところである」。

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Nobara 訳
平 栄 (放射線腫瘍科)監修

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