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形質細胞性腫瘍患者の予後診断に検査が有用/メイヨークリニック

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形質細胞性腫瘍患者の予後診断に検査が有用/メイヨークリニック

原文
形質細胞性腫瘍患者の予後診断に検査が有用――メイヨークリニックの新研究による知見
米国人類遺伝学会年次総会にて発表予定の研究
2007年10月24日水曜日

ミネソタ州ロチェスター――今週、サンディエゴで開催される米国人類遺伝学会年次総会で発表される予定のメイヨークリニックの新研究によると、形質細胞性腫瘍に関連した染色体異常を特定するのに、従来の方法よりもFISH法と呼ばれる染色体検査の方が優れていることが示された。この改善された染色体分析は、患者の予後診断や行われた治療に対する反応予測に際し医師の助けとなるだろう。

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形質細胞増殖性疾患(PCPD)は血液の癌全体の約10%を占めており、非常に進行の遅いくすぶり型骨髄腫から悪性の強い形質細胞性白血病に至るまで多様である。

本研究はメイヨークリニック細胞遺伝学研究所のRyan Knudsonにより、10月24日水曜日午後6時30分(米国中央部夏時間)に発表される予定である。

FISHはfluorescence in situ hybridization(蛍光 in situ ハイブリダイゼーション)の略であり、PCPDの疑いのある1548名の患者のうち、67%の染色体異常を検知した。従来の染色体分析は同じ患者において10%しか異常を検知しなかった。FISH法検査は形質細胞の遺伝的異常を検知するよう作られているが、一般に他の従来の方法はその場に存在する細胞を何でも見てしまう。そう述べるのは本研究の主席著者であり、染色体と染色体異常を専門とするメイヨークリニックの病理学者にして遺伝学者であるRhett Ketterling医師である。

「本検査は従来の染色体分析と比べ顕著な改善がなされており、メイヨークリニックや他の指導的な学術機関においてPCPDの患者の診断手順に直ちに受け入れられることとなった。」Dr. Ketterling氏はそう述べる。

本検査はPCPD、特に多発性骨髄腫と診断された患者に対して行われ、遺伝的異常の有無をはっきりさせて予後診断に役立てるべきである。そのように彼は述べる。

「本研究の結果により、形質細胞に標的を絞ったFISH法による分析は、骨髄腫患者によく見られる一般的な遺伝的異常を検知する重要な方法であると示された。」と、Ketterling医師は述べる。

本研究はメイヨークリニックにより資金提供されている。

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大國 義典 訳
林 正樹(血液・腫瘍科)監修

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