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亜麻仁(アマニ)が前立腺腫瘍の成長をとめる/デューク大学

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亜麻仁(アマニ)が前立腺腫瘍の成長をとめる/デューク大学

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亜麻仁(アマニ)が前立腺腫瘍の成長をとめる
デューク大学医療センター* 2007年6月2日

ノースキャロライナ州ダラム―デューク大学メディカルセンターの研究者らの研究によると、亜麻とはオメガ3脂肪酸とリグナンとして知られる繊維類を多く含む食用の種であり、前立腺癌の増殖を阻止するのに効果的である(オメガ3脂肪酸とリグナンとして知られる繊維類を多く含む食用の種である亜麻仁(アマニ)が前立腺癌の増殖阻止に有効であることがデューク大学メディカルセンターの研究者らによって行われた研究により示された。このゴマによく似た種は、細胞が正常に分裂せずに癌細胞へと変化する一連の流れを阻害することが出来るかもしれない。

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「われわれが行った動物と人間を対象とした以前の研究では、亜麻の補充療法と腫瘍増殖の遅延が相関する関係にあることがわかりました。しかし、これらの研究の参加者は亜麻だけでなく低脂食とも組み合わせて摂取していました。」と、デューク大看護学部の研究者であり、この研究の主要研究者であるWendy Demark-Wahnefried博士は述べた。「今回の研究で、われわれは亜麻仁が腫瘍増殖をとめるプラス面におもに働いているということを示すことができました。」

研究者らはこの結果を6月2日土曜日、シカゴで開かれる米国臨床腫瘍学会(American Society of Clinical Oncology)の年次集会の記者会見で発表する。米国国立衛生研究所(National Institutes of Health)の資金提供を受けたこの多施設研究では、ミシガン大学とチャペルヒルにあるノースキャロライナ大学の研究者らも参加している。

この研究では、前立腺摘出術(前立腺癌の治療を目的とする手術)を予定している男性の亜麻補助療法の効果を調べた。男性らは30グラムの亜麻を連日、手術の前に平均して30日間摂取した。男性らから腫瘍が取り除かれた後、研究者らは腫瘍細胞を顕微鏡で調べることにより、どのくらいの速さで癌細胞が増殖したかを確認できた。

亜麻のみもしくは低脂肪食との組み合わせを行った男性と、低脂肪食のみもしくは亜麻も低脂肪食もとらない対象群に割り付けられた男性とが比較された。亜麻仁を摂取していた2つの群で癌細胞増殖が最も遅かったとDemark-Wahnefried博士は述べた。それぞれのグループでは、各群の参加者は40人ずつからなっていた。

研究参加者は亜麻をすった状態で摂取しました。これは全粒の亜麻では種に消化できない種皮があるからです、と彼女は述べている。参加者は飲み物に混ぜる、もしくはヨーグルトなどの食品にふりかける形で摂取する方法を選択した。

「この結果では亜麻と低脂肪食を組み合わせた人だけでなく、亜麻のみを摂取した男性からも最善の結果が出ており、これは亜麻そのものがこの違いを生み出していることを示しています。」Demark-Wahnefried氏は言った。

亜麻は癌の増殖や転移を引き起こす細胞活動を阻害する働きの一部を担っていると思われている。その理由のひとつとして、亜麻仁がオメガ3脂肪酸を豊富に含むため、ともに癌細胞が急速に増殖するうえで重要な因子である癌細胞相互の結合と他の体細胞への付着の方法を変化させるということが考えられるとDemark-Wahnefried氏は述べている。研究者らはリグナンが抗血管新生性を持つかもしれない、つまりこれは腫瘍への血液供給を阻害し、その成長を押さえ込むことが出来る可能性を意味する。

「われわれはこの研究で亜麻が安全で前立腺癌に対して予防的効果を持つことを示したことに対し、非常に興奮しています。」と、Demarak-Wahnefried氏は言う。

研究者らは次の試験、前立腺癌再発患者への亜麻の補助療法の効果と、最終的には亜麻が予防薬の役割を果たすことに期待を持っている。

アメリカ人男性のうち、6人に1人は前立腺癌を発症する。America Cancer Societyによると2007年中に218000人以上の男性がこの疾患であると診断されることが予想されており、同様に27000人がそれにより死亡することが予想されている。

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根本明日香 訳
平 栄(放射線腫瘍科)監修

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