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肥満度(BMI)と免疫関連有害事象の関連性

【MDアンダーソンがんセンター研究ハイライト2022/12/19】より

肥満度(BMI、ボディマス指数)と免疫チェックポイント阻害薬の安全性プロファイルの関係に関する知見を提供する研究

肥満は、さまざまな種類の腫瘍において、患者の予後不良と関連している。しかし、免疫チェックポイント阻害薬を投与された転移性メラノーマ、非小細胞肺がん、腎臓がんの患者の解析では、逆説的に、肥満が生存率の改善と相関していることが示されている。そこで、肥満が免疫療法の副作用とも関連するかを調べるため、Jennifer McQuade医師率いる研究者らは、既存の臨床試験データを用いて、ボディマス指数(BMI)と免疫関連有害事象(irAE)の関係を調査した。本試験では、14の臨床試験、8つの腫瘍タイプにおいて、イピリムマブ(販売名:ヤーボイ)併用または非併用で体重ベースのニボルマブ(販売名:オプジーボ)治療を受けた3,772人の患者が対象となった。その結果、肥満は、正常または低体重のBMIと比較して、軽度または中等度のirAEの発生率が高いことと関連していた。しかし、より深刻なグレード3または4の有害事象については相関がみられなかった。本研究はBMIと免疫チェックポイント阻害薬の安全性プロファイルの関係について、さらなる知見を提供するものである。詳細はJAMA Oncology誌(JAMA Oncol. 2023;9(1):102-111)に掲載されている。

(*サイト注: 「免疫関連有害事象(irAE)」とは、免疫チェックポイント阻害薬による免疫関連有害事象(immune-related Adverse Events)。呼吸器症状、消化器症状、皮膚症状、肝機能異常、神経症状など多岐にわたる。)

 

監訳:加藤恭郎(緩和医療、消化器外科、栄養管理、医療用手袋アレルギー/天理よろづ相談所病院)

翻訳担当者大澤朋子

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