顎の骨壊死/ワシントン大学 | 海外がん医療情報リファレンス

顎の骨壊死/ワシントン大学

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

顎の骨壊死/ワシントン大学

2006/2/2更新

顎の骨壊死(骨えし)
Osteonecrosis of the jaw

2003年、Marxはビスフォスフォネート剤と顎の骨壊死との関連を報告しました。それ以来、多数の症例が報告されました。これは、重大な合併症です。

[pagebreak]


特徴

・歯の下の骨は露出し、しばしば痛みを伴う

・歯の腫脹と弛緩がみられることがある

・外科的矯正が病変を更に悪化させることがある

・大半の症例は、抜歯のような歯科処置をとる

・多くの症例は、感染症により悪化する

・長期療法後、主に癌患者で起こる

この写真は、ボストンのブリガム・アンド・ウィメンズ病院口腔医学科Sook-Bin Woo博士の御好意によって提供されています。この患者は骨髄腫を患い、ゾレドロン酸を使用中でした。露出して、壊死した骨がみられます。(画像を拡大するには画像をクリック)*原文ページへ

これら(下)の円グラフは、マイアミ大学に紹介されてきた76名と、同僚が貢献した43名とを合わせた119名の患者に関する、Marx REの再調査を表しています。ここで留意すべきは、Marxがみた症例に、経口ビスフォスフォネート剤治療を受けた骨粗鬆症患者の数例が含まれていることです。これは、いくつかの症例報告でみられましたが、通常の骨粗鬆症での発生率は非常に低いです。

<円グラフ1>

<円グラフ2>

このグラフは、ビスフォスフォネート剤治療を受けた癌患者における、顎の骨壊死発生率を示しています。著者は、1997年から治療を受けた患者を前向きに追跡調査しました。全体として、発生率は3~4年間治療を受けた患者で7.7%でした。

<図1> グラフは許諾申請中で原文サイトにも掲載されていません

図1 ビスフォスフォネート剤治療を受けた252名の患者で、治療開始日から顎の骨壊死を患う累積的危険

Bamias A. ビスフォスフォネート剤治療後の癌における顎の骨壊死:発生率と危険因子J Clin Oncol 2005;23(34):8580-7

その他、顎の骨壊死関連情報リンク

FDAのウェブサイトには、製薬会社が召集した専門委員会の、このテーマに関する忠告がある。また、文書がアメリカ合衆国の歯科医に送られ、添付文書は副作用を記載するために改訂されました。

米国歯科学会は、最近、顎の骨壊死に関する情報を加えました。

Ruggieroのグループがガイドラインを記載した総説を最近刊行しました。

References 原文を参照

(早川康道 訳・林 正樹(血液・腫瘍科) 監修)
(グラフ日本語作成:ウルフ)



参考:ノバルティス・ファーマ日本語訳:ゾメタ 米国における顎骨壊死の予防、診断、治療に関する専門委員会の提言:2004年6月

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

週間ランキング

  1. 1BRCA1、BRCA2遺伝子:がんリスクと遺伝子検査
  2. 2非浸潤性乳管がん(DCIS)診断後の乳がんによる死亡...
  3. 3若年甲状腺がんでもリンパ節転移あれば悪性度が高い
  4. 4コーヒーが、乳がん治療薬タモキシフェンの効果を高める...
  5. 5がんに対する標的光免疫療法の進展
  6. 6ニボルマブとISA101ワクチン併用療法が中咽頭がん...
  7. 7乳がん化学療法後に起こりうる長期神経障害
  8. 8がん領域におけるシームレス臨床試験数が近年増加
  9. 9ルミナールA乳がんでは術後化学療法の効果は認められず
  10. 10治療が終了した後に-認知機能の変化

お勧め出版物

一覧

arrow_upward