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骨肉腫に対する試験薬により全生存率が改善される

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骨肉腫に対する試験薬により全生存率が改善される

Experimental Drug for Osteosarcoma Improves Overall Survival
(Posted: 03/04/2008) – Journal of Clinical Oncology誌2月1日号によると、化学療法と併用で試験薬mifamurtide(L-MTP-PE)投与を受けた骨肉腫患者では、化学療法のみを受けていた患者よりも良好な効果が得られた。


NCIキャンサーブレティン2008年2月19日号より

Journal of Clinical Oncology誌2月1日号によると、化学療法と併用で試験薬mifamurtide(L-MTP-PE)投与を受けた骨肉腫患者では、化学療法のみを受けていた患者よりも良好な効果が得られた(ジャーナル要旨参照)。骨肉腫は、骨に発生する稀な癌ではあるが、死に至る場合が多い。本疾患の患者は通常子供や若年青年であるが、過去20年間に新しい治療法は導入されていない。

Children’s Oncology Group臨床試験共同グループが実施した本試験は、骨肉腫を対象とした、これまでで最も大規模なランダム化最終相試験であり、非転移性骨肉腫の新規患者662人を組み入れた。

6年間追跡調査したところ、全生存率はmifamurtide+化学療法群で78%、化学療法単独群で70%であった。スローンケタリング記念がんセンターのDr. Paul A. Meyers氏らは「これは、死亡リスクがほぼ3分の1低下したことを示す」と述べている。

NCIが資金提供した本試験の第二の目的は、この試験で使用した3種の化学療法剤(シスプラチンドキソルビシン、メトトレキセート)とイホスファミドの併用を評価することであった。本試験では、同薬を併用しても、患者の無イベント生存率および全生存率は改善されなかった。

Mifamurtideは試験薬として臨床試験を介してのみ入手できる。2006年、同薬の製造会社であるIDM Pharma社は骨肉腫治療薬として米国食品医薬品局(FDA)から承認を受けようとしたが、FDAは追加情報を要求した。本年、同社は本疾患における全生存率のデータを新たに提出する予定である。

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齊藤芳子訳
小宮武文(NCI研究員)監修

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