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セツキシマブは進行性結腸直腸癌の生存期間にわずかに寄与する

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セツキシマブは進行性結腸直腸癌の生存期間にわずかに寄与する

Cetuximab Provides Slight Survival Advantage in Advanced Colorectal Cancer
(Posted: 11/27/2007) New England Journal of Medicine誌2007年11月15日号によると、分子標的薬であるセツキシマブ〔cetuximab〕(アービタックス〔Erbitux〕)は、これまでの治療に反応しなくなった結腸直腸癌患者の全生存期間に、わずかではあるが統計的有意な改善をもたらす。


NCIキャンサーブレティン2007年11月20日号より

分子標的薬であるセツキシマブ〔cetuximab〕(アービタックス〔Erbitux〕)は、これまでの治療に反応しなくなった結腸直腸癌患者の全生存期間に、わずかではあるが統計的有意な改善をもたらすことが、国際的な研究者チームにより報告された。

572人が参加した第3相ランダム化臨床試験では、セツキシマブによる治療の患者と対症療法による患者の全生存率を比較したところ、セツキシマブ群は6.1ヶ月、対症療法群は4.6ヶ月とわずかながらセツキシマブ群が優位であった。この試験に参加した全ての患者の腫瘍には、セツキシマブの分子ターゲットとして知られている上皮成長因子受容体(EGFR)が過剰発現していたと、研究チームはNew England Journal of Medicine誌11月15日号に発表した(ジャーナル要旨参照)

「これは、単剤の生物学的療法が進行性結腸直腸癌患者の生存に恩恵をもたらしたことを示す初めての事例である」と、主任研究員であるカナダ国立癌研究所臨床試験グループのDr. Derek Jonker氏は、2007年4月に開催された米国癌学会(AACR)年次総会でこの試験結果報告に際して初めて語った。

無増悪生存期間もセツキシマブは、対症療法と比較して、わずかではあるが統計上有意な改善関連していたと著者らは報告した。さらにセツキシマブによる治療を受けた患者の31.4%は安定となり、対する対症療法群では10.9%であった。そして、セツキシマブ群の8%に当たる23人は腫瘍の縮小がみられる部分寛解となったのに対して、対症療法群では部分寛解はみられなかった。

研究者チームはさらに「予備解析」を行ったとDr. Jonker氏は説明した。そして彼らはセツキシマブ群の患者にみられた重篤な発疹と治療反応に相関関係があることを発見した。少なくとも28日は生存した患者の生存期間の中央値は、低レベルの発疹の場合は2.6ヶ月、中程度の発疹(グレード1)は4.8ヶ月、重篤な発疹(グレード2)では8.4ヶ月であった。

著者らは、この発見は「発疹は予測マーカとなるかもしれないことを示しているが、現段階では確証はない」と結論付けた。

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Nogawa 訳
林 正樹(血液・腫瘍科)監修

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