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食道癌外科手術前の放射線と化学療法は生存を改善する

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食道癌外科手術前の放射線と化学療法は生存を改善する

Radiation and Chemo Before Esophageal Cancer Surgery Improves Survival
(Posted: 08/21/2007) Lancet Oncology2007年3月号によると、術前(ネオアジュバント)の併用化学療法の使用は限局性食道癌の患者の生存を延長するのに役立つ。


NCIキャンサーブレティン2007年3月6日号から引用。

Lancet Oncology の電子版で2月15日に発表された、数多くの臨床試験データのメタ解析では、限局性食道癌患者に対し化学放射線併用療法や化学療法単独(化学放射線併用療法ほどではない)を術前(ネオアジュバント)に行うと有意な生存率の向上が見られることが明らかにされた。(ジャーナル要旨参照

限局性食道癌患者に対する治療は、従来外科切除のみが行われてきたが、「生存率は不良で、多くの患者が術後まもなく転移や局所再発を経験した」と、オーストラリアのUniversity of Sydney、National Health and Medical Research Council臨床試験センターの Dr. Val Gebski氏が指導する研究者らは述べた。手術合併症が高率であるため、生存率を向上する方法として,「術前補助療法に関心が向けられた」と、彼らは付け加えた。

このメタ解析では術前補助化学放射線療法と手術単独を比較した10件のランダム化比較試験(1209患者)と、術前補助化学療法と手術を比較した1724患者の8試験を含めた。

化学放射線療法の結果では、2年生存率で13%と絶対的な改善がみられ、扁平上皮癌(SCC)や腺癌の異なる組織型でも同様の結果が得られた。術前補助化学療法を検討した試験の解析では2年生存率の絶対差は7%であった。化学療法はSCC患者の全死亡に有意な効果をもたらさなかったが、腺癌患者においては有意な効果が認められた。

本メタ解析に含めたほとんどの試験は1993年以前に開始されたものである。「現在の試験では、より多い放射線量(通常50Gy)を用いており、その放射線量では微小転移を消滅させるだけではなく、目に見える腫瘍の大きさを縮小させて、ステージを低下させるより良好な結果となる可能性がある」と、研究者らはつけ加えた。

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(Okura 訳・瀬戸山修(薬学) 監修)

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