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乳癌治療後の患者における野菜、果物の豊富な食事療法の試験結果

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乳癌治療後の患者における野菜、果物の豊富な食事療法の試験結果

Breast Cancer Survivors Test Diet High in Fruits, Veggies
(Posted: 07/25/2007) Journal of the American Medical Association誌の2007年7月18日号によると、野菜、果物や食物繊維の豊富な低脂肪食を取り入れた乳癌サバイバーにおいて再発リスクは低下しなかった

 


 

NCIキャンサーブレティン2007年7月24日号より

乳癌治療後に野菜/果物や食物繊維の豊富な低脂肪食を摂取した女性では、1日に野菜/果物を5皿以上摂取した同一条件の女性と比較して、再発リスクの減少が認められなかった。7年後の両女性群では、再発リスク、新たな原発乳癌の発症率、および全体的な死亡リスクは実質的に同等であった。

Journal of the American Medical Association(JAMA)7月18日号の記事によると、ベースライン時に野菜/果物や食物繊維が不足したり、高脂肪食を摂取したりしていた女性も、インターベンションによる利益を得られないようであった。本研究結果が得られたWomen’s Healthy Eating and Living(WHEL)ランダム化比較対照試験には初期乳癌の治療を受けた女性3,088名が組入れられた。

研究者らは、本結果を試験対象外の集団に当てはめることに注意を促している。今回の試験対象者には、初期治療を受けた女性が含まれるが、70歳以降に診断を受けた女性は除外されている。今回の結果は、Women’s Intervention Nutrition Study11(WINS)の中間結果とは異なると考えられる。同試験では、低脂肪食が乳癌再発の予防となる女性もいる可能性が示唆されている。

JAMAの論説によると、両試験間における体重増加および体重減少の異なるパターンが、結果をいくらか左右したものと考えられる。WHEL試験の両群の女性では、平均して体重が増加したが、WINSのインターベンション群の女性では、体重が減少した。乳癌生存者を対象として身体的活動およびエネルギー摂取に基いて介入方法を評価する新たな試験が必要であると、論説は締めくくられている。

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斉藤芳子 訳
小宮武文(NCI研究員)監修

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