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進行NSCLCにはカルボプラチンよりシスプラチンのほうが優れているとメタアナリシスで示唆される

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進行NSCLCにはカルボプラチンよりシスプラチンのほうが優れているとメタアナリシスで示唆される

Meta-Analysis Suggests Cisplatin Superior to Carboplatin for Advanced NSCLC
(Posted: 06/19/2007) Journal of the National Cancer Institute誌2007年6月6日号掲載のメタアナリシスによると、進行したステージの非小細胞肺癌(NSCLC)患者にはカルボプラチンよりシスプラチンのほうが良好な選択肢である。
(Posted: 06/19/2007) Journal of the National Cancer Institute誌2007年6月6日号掲載のメタアナリシスによると、進行したステージの非小細胞肺癌(NSCLC)患者にはカルボプラチンよりシスプラチンのほうが良好な選択肢である。


NCIキャンサーブレティン(vol. 4/no.19)2007年6月12日号より
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シスプラチンとカルボプラチンを比較する9件のランダム化臨床試験のメタアナリシスによれば、進行期の非小細胞肺癌(NSCLC)患者に対しては、カルボプラチンよりもシスプラチンのほうが良い選択であると考えられる。

患者約3,000名の個々のデータを対象とする本分析によれば、カルボプラチンベースの化学療法レジメンよりも、シスプラチンベースの化学療法レジメンの投与を受けたNSCLC患者の反応率のほうが優れており、非扁平上皮性NSCLC患者、およびシスプラチンといわゆる第3世代の化学療法薬(ゲムシタビンパクリタキセルドセタキセル)を併用した患者の全生存期間が、わずかながら統計的に有意に延長した。

「カルボプラチンに対するシスプラチンの優位性は、重篤な副作用の発現率が統計的有意に増加したことから達成されなかった」と、イタリア、パルマ市にある大学病院の筆頭著者Dr.Andrea Ardizzoni氏らはJournal of the National Cancer Institute誌(JNCI)6月6日号で述べている。Dr.Ardizzoni氏らは、シスプラチンベースのレジメンは高度の悪心、嘔吐、および腎障害の発現率増加と関連があり、カルボプラチンは血小板数のより著明な減少(血小板減少症)と関連があったと報告している。

臨床試験結果に基づき、進行NSCLCの治療薬として両剤の有効性は同等とされているが、米国の腫瘍医はカルボプラチンのほうが副作用が少なく、投与しやすいことから好んで採用してきた。

JNCIに付随の論説で、スローンケタリングがんセンターのDr.Christopher G. Azzoli氏らは、シスプラチンの毒性を軽減させるには、より効果の高い制吐薬が役立つと述べている。Dr.Azzoli氏らは、非扁平上皮性疾患患者においてシスプラチンの有効性が増したことについても言及しており、最近米国で同じ患者集団を対象に標的薬剤ベバシズマブ〔Avastin〕、カルボプラチン、およびパクリタキセルを投与した第3相試験で成果(原文)が認められたことから、彼らの主張は特に重要であった。

全体として論説では、「カルボプラチンに対するシスプラチンの明らかな優位性は、特に根治目的で治療している患者では軽視すべきではない」と、述べられている。

一方、ASCO(米国臨床腫瘍学会)年次総会で発表された欧州の第3相試験によれば、化学療法単独と比較してベバシズマブ、シスプラチン、およびゲムシタビンの併用により、無進行生存期間の中央値が、1ヵ月に満たないが、若干の延長となった。

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Oyoyo 訳
林 正樹(血液、腫瘍医)監修

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