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治療困難な急性リンパ性白血病(ALL)にダサチニブが有効

  • 2007年6月1日

Dsatinib Effective Against Difficult-to-Treat Acute Lymphoblastic Leukemia
(Posted: 06/01/2007) Blood誌2007年5月11日号によると、標的薬イマチニブ(グリベック)に奏効しない、または抵抗性となった成人の急性リンパ性白血病(ALL)患者に多標的薬ダサチニブ(スプリセル〔Sprycel〕)はきわめて有益であるとみられる。


NCIキャンサーブレティン(vol. 4/no.18, May 29, 2007)より

36人を対象とした第2相臨床試験結果によって、分子標的薬であるイマチニブ(グリベック)を用いた治療に抵抗性を示した、またはその治療が奏効しない急性リンパ性白血病の成人患者に対し、多標的チロシンキナーゼ阻害剤であるダサチニブ(スプリセル)は極めて有益である可能性が示された。

しばしばフィラデルフィア染色体と呼ばれ、急性リンパ性白血病と診断された後の急速な疾病進行、および低い生存率に関連がある特定の染色体転座が本臨床試験に参加した患者にみられた。この染色体転座がBCR-ABLとして知られる融合蛋白を産生する。融合蛋白は通常は慢性骨髄性白血病に見られ、イマチニブが有効な治療とされている。

「イマチニブを含め、現在の治療法に抵抗性を示す患者が本試験に登録されたことから、これらのデータは非常に有意義である。」と、主任研究者であるヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ大学のDr. Olivier Ottmann氏らは5月11日付けでBloodのオンライン記事上に述べている。

本研究では、毎日70mgのダサチニブを2回投与された患者は強い血液学的および細胞遺伝学的効果が得られた。このことはそれぞれ、白血球数が通常に戻り、フィラデルフィア染色体陽性を示す細胞数が著しく減少したことを意味している。8ヶ月で42%の患者が血液学的効果を示し、そのうち3分の2が無増悪、58%の患者が遺伝子学的CR(完全寛解)を示した。

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佐々木了子 訳
小宮武文(呼吸器科医 監修)

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